- メガ10は9月リバランスでマイクロンを新規採用!
- 除外銘柄はテスラに|時価総額順位の入れ替えではなく利益成長性で足切り
- この構成銘柄入れ替えで、メガ10とFANG+の重複は7銘柄に
- 次回の新規採用候補の筆頭はAMD
2026年9月4日、「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド(愛称:メガ10)」の定期リバランス(構成銘柄見直し)結果が発表されました。
今回の見直しでは、「テスラ」が除外され、「マイクロン・テクノロジー」が新規採用となっています。
前回6月のリバランス記事で、新規採用候補として挙げたマイクロンが順当に採用されています。
一方で除外銘柄については、時価総額順で可能性が高いと思われた金融銘柄ではなく、テスラが対象となりました。
本記事では、公式発表のデータをもとになぜテスラが除外されたのか(選定ルールの背景)を整理するとともに、FANG+との構成銘柄の重複状況、そして次回12月の入れ替えに向けた注目ポイントを解説します。
2026年9月のメガ10定期リバランス結果
2026年9月の定期リバランスでは、メガ10の構成銘柄に入れ替えが発生しました。
◆2026年9月リバランス結果
・新規採用(IN): マイクロン・テクノロジー(MU)
・除外(OUT): テスラ(TSLA)
6月記事で新規採用の最有力候補として挙げていたマイクロン・テクノロジーが期待通り採用された一方、除外銘柄については時価総額ランキングで10位以下になっていた金融銘柄(マスターカード・ビザ)ではなく、7位だったテスラが除外される結果となりました。
マイクロンの新規採用|AI向け半導体需要
新規採用銘柄のマイクロンは、セクターは情報技術に該当し、半導体・AI関連の銘柄です。
AIサーバー向け高帯域幅メモリー(HBM)の旺盛な需要を背景に、業績・株価ともに上昇していたことでメガ10へ組み込まれました。
これにより半導体セクターの構成比率が一段と高まる格好となっています。
✅マイクロンは他のテック系インデックスにも組み入れられている有力銘柄です
・一歩先いく US テック・トップ20インデックス:約3.5%
・iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20):約2.9%
・iFreeNEXT FANG+インデックス:リバランス時10%
テスラの除外|投資候補銘柄群から外れる
除外となったテスラは、時価総額規模でみれば依然として上位に位置していましたが、今回の見直しで構成銘柄から外れることになりました。
時価総額順位の13位陥落ではなく、メガ10が持つスクリーニングルールにより、利益成長率の基準で投資候補銘柄群から外れたことが原因です。
◆メガ10の銘柄選定フロー
①「1株当たり利益成長率」「1株当たり売上高成長率」で投資候補銘柄群を絞り込み
今回はテスラが基準を満たせず足切りに。巨大企業であるアップルがメガ10に組み入れられていないのも、この成長率の足切りによるものです。
②投資候補銘柄群でランキングを作成
このランキングの10位までを構成銘柄として採用します。ただし、既存銘柄は13位以内であれば入れ替えになりません。
6月リバランス時の時価総額ランキングで、11位だったビザと12位だったマスターカードが除外候補でしたが、今回は順位を上げて耐えています。
最新のランキングと次回の入れ替え予想

✅参照元:ファンドレポート「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド<購入・換金手数料なし>【愛称:メガ10】 構成銘柄の見直し・リバランスのご報告(2026年9月)」
今回新規採用となったマイクロンは、前回の9位からさらに順位を伸ばし、イーライリリーをも抜いて7位まで浮上しました。
前回の6月時点でも9位と「トップ10圏内」に入っていましたが、当時は既存銘柄が13位以内に踏みとどまっていたため採用が見送られていました。今回はテスラの脱落によって生じた「1枠の空き」を勝ち取った形です。
新規採用銘柄の予想
一方で、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は9位へ浮上しましたが、今回はより上位に位置するマイクロン(7位)に採用枠を譲る形となりました。
既存の金融2社(ビザ・マスターカード)よりも上位に位置しているため、次回12月のリバランスにおいて「入れ替え枠」が発生した場合の新規採用筆頭候補と言えます。
AMDに続いて候補となるのは、半導体製造装置大手のラムリサーチ(LRCX)です。
同社は今回、メガ10の「成長率基準」をクリアして投資候補銘柄群へ新たに加わり、時価総額順位でも一気に12位へと躍り出ました。
13位のオラクルも今後の業績と時価総額の伸び次第では、メガ10組み入れの可能性も考えられます。
除外銘柄の予想
除外銘柄として可能性が高いと思われていた金融銘柄のビザ(10位)とマスターカード(11位)は、前回よりも順位を上げて踏みとどまりました。
「既存構成銘柄は13位以内であれば残留」である枠を死守し、今回も入れ替えを回避していますが、除外銘柄となる可能性が引き続き高いのはマスターカード、次いでビザであるといえます。
ハイテク銘柄と比べると、これら金融2社の株価の🔎ボラティリティは相対的に小さく、自らの株価急落によって時価総額を大きく落とす展開にはなりにくい特徴があります。
そのため金融銘柄が除外されるとすれば、「リバランス時に複数の情報技術銘柄が急成長して上位に割り込み、14位以下に押し出されるケース」になると考えられます。
メガ10の銘柄入れ替えが発生するかどうかは、AI・半導体関連銘柄全体の動向が鍵となりそうです。
FANG+との重複銘柄
2026年9月の銘柄入れ替えでマイクロンが採用されたことにより、FANG+との重複銘柄は10銘柄中7社になりました。
| メガ10とFANG+で重複する7銘柄 |
| エヌビディア (NVIDIA) |
| マイクロソフト (Microsoft) |
| アマゾン・ドット・コム (Amazon.com) |
| アルファベット (Alphabet) |
| ブロードコム (Broadcom) |
| メタ・プラットフォームズ (Meta Platforms) |
| マイクロン・テクノロジー (Micron Technology) |
構成銘柄の7割が同じ銘柄で占められることになり、投資家目線ではメガ10とFANG+の差別化や独自性が薄れ、面白味としては薄れたといえるかもしれません。
残る3銘柄が、それぞれの構成銘柄のうち独自の部分となります。
| メガ10のみに含まれる銘柄 | FANG+のみに含まれる銘柄 |
| イーライリリー (Eli Lilly) | アップル (Apple) |
| ビザ (Visa) | ネットフリックス (Netflix) |
| マスターカード (Mastercard) | パランティア (Palantir Technologies) |
メガ10独自の3銘柄は、FANG+にはない「ディフェンシブ・安定成長セクターへの分散」となっています。

「信託報酬」はメガ10優位
将来的にもっと重複銘柄が増えてパフォーマンスの方向性が近くなれば、投資家にとって重要な保有コスト(信託報酬)の差で、メガ10が有利になってきます。
◆信託報酬の比較
ニッセイ メガ10:年0.385%
iFreeNEXT FANG+:年0.7755%
仮にメガ10とFANG+が今後似たようなリターンを出していく場合、「手数料が年間約0.39%安いメガ10の方がリターンで有利になりやすい」という構造が成り立ちます。
FANG+のリターンがメガ10を上回るためには、年間リターンで0.39%以上の差を付けて勝つ必要があります。
信託報酬は日々の基準価額の計算に含まれているため、実際の基準価額の伸び率を比べるだけで、コストも含めた最終的な運用結果の勝敗を判断できます。
まとめ|2026年9月のメガ10銘柄入れ替え
2026年9月に実施されたメガ10の定期リバランスでは、メガ10にとって初となる銘柄入れ替えが発生しました。
入れ替えの結果、同じく10社に集中投資するライバルであるFANG+との重複が7銘柄となり、メガ10の独自性は薄れる形になりました。
しかし中身の構成が近づいたからこそ、メガ10が持つ「信託報酬の安さ(年0.385%)」というアドバンテージが、強みとして際立ってきます。
次回2026年12月のリバランスに向けては、金融銘柄(ビザ・マスターカード)の自発的な下落ではなく、AMDやラムリサーチといったAI・半導体関連銘柄の急成長による「押し出し型の入れ替え」が起こるかが最大の焦点となります。
今後のAI・半導体セクター全体の動向に注目しながら、メガ10の推移を見守っていきましょう。

【重要事項】 当記事は、各投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。
