【ゴールドプラス運用報告】大幅下落!低迷の理由3点と今後の見通し

【ゴルプラ・ゴルカンの運用実績報告】大幅下落!低迷の理由3点と今後の見通し インデックス投資
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✅この記事の結論
  • オルカンとS&P500のゴールドプラスを、ゴルカン設定日に5万円ずつ購入しスタート
  • 両ファンドとも3週間でおよそ▲18%と大幅下落
  • この期間で株価と金価格に逆相関関係は見られない
  • さらなる下落や底打ち確認まで、買い増しはせず現状維持

「Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス(ゴルカン)」の設定日である2026年3月6日、
「Tracers S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)」と同額を購入し、値動きの検証を開始しました。

ゴールドプラスシリーズは、株式と金を組み合わせることで下落局面でのクッション効果を持ちつつ、レバレッジ2倍でリターンを高める「攻め」のファンドです。

中東情勢が不安定な中でオルカン・S&P500の株価指数と比べて安定した値動きを期待されていましたが、この運用期間の結果ではそう上手くはいきませんでした。

資産形成ジャーナルでは、開始直後の運用実績を日別データで振り返るとともに、金が株式と同時に下落した背景を分析します。
また、この大幅な下落を受けて、現時点での買い増しの是非や今後の判断材料についても整理しました。

オルカン vs S&P500 ゴールドプラス運用開始時の記事はこちら

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3月27日時点の運用実績|購入ミスと中東情勢

まずは購入から3週間たった、両ゴールドプラスの3月27日時点評価額を公開します。

Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス(ゴルカン)実際の保有資産状況
Screenshot
Tracers S&P500ゴールドプラス(ゴルプラ)実際の保有資産状況
Screenshot

オルカンもS&P500もおよそ▲18%の含み損となり、評価額では合計18,104円のマイナスです。

この期間、中東情勢を背景に株式市場は軟調な局面が続きました。金価格はクッションどころか大幅下落する展開で、わずか3週間で早くも大きな含み損です。

購入ミスの報告です。
運用開始にあたって、両ファンドとも3月5日で約定させています。
ゴルカンは3月5日に10,000円で約定しましたので、3月6日には1日分の値動きが反映された上で運用スタートすると考えていました。
実際はゴルカンの3月6日基準価額は10,000円でスタートしたため、両ファンドの起算日には1日分のズレが生じました。
保有資産の含み損益についてゴルカンは3月6日から、ゴルプラは3月5日からになっています。

以降のオルカン・S&P500との比較は、3月6日を起点として検証していきます。

ゴルプラシリーズはNISA制度の対象外のため特定口座で保有しています。
NISA枠を先に埋める方が効率的と考えられ、無理な購入はおすすめしません。

ゴルカン設定日からの値動き比較

【運用実績比較】オルカン vs S&P500 ゴールドプラス

まずはゴルカン設定日の3月6日を起点として、各ファンドの🔎騰落率を見ていきます。
比較対象は円建てのオルカン、S&P500と、為替ヘッジありの円建てゴールドファンドです。

ファンド名2026/3/6 (起点)2026/3/27 (現在)スタートからの騰落率
オルカン ゴールドプラス¥10,000¥8,226▲17.7%
S&P500 ゴールドプラス¥46,602¥38,422▲17.6%
eMAXIS Slim オルカン¥33,888¥32,734▲3.4%
eMAXIS Slim S&P500¥39,406¥37,897▲3.8%
ゴールド・ファンド(ヘッジ有)¥28,130¥24,015▲14.6%

※基準価額引用元:
Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス
Tracers S&P500ゴールドプラス
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
ゴールド・ファンド(為替ヘッジあり)

比較対象であるeMAXIS SlimシリーズのオルカンとS&P500は3%台の下落で留まっていますが、ゴルカン、ゴルプラは17%を超える大幅下落です。

本来、このファンドは資産の半分を占める「金」がクッションとなり、下落をマイルドにするはずの設計です。
しかし実際には、為替ヘッジありの金ファンドが▲14.6%という急落を見せたことで、クッションどころか下落を増幅させる結果となりました。

ゴールドプラスシリーズは「為替リスクは運用資産の一部だけ」という特殊な設計です。
金に対する為替リスクを完全一致させることはできず、比較対象として「為替ヘッジあり」の金ファンドを選択しています。

今回の期間はドル高局面だったため、ドル高メリットがなかったゴールドファンドには若干不利な結果になりました。

株価と金の相関関係は?|日別の騰落率検証

ここでは、期待されていた「株式の下落を金が支える逆相関効果」がどう機能したか、日別の騰落率(前日比)で見ていきます。

基準日オルカン ゴールドプラスS&P500 ゴールドプラスeMAXIS Slim オルカンeMAXIS Slim S&P500ゴールド・ファンド
3/90.0%+0.9%-0.6%-0.5%+1.6%
3/10-0.7%-0.8%-0.1%+0.2%-0.2%
3/11+3.1%+2.8%+0.9%+0.1%+1.2%
3/12-0.9%-0.8%+0.3%+0.5%-0.3%
3/13-2.4%-2.4%-1.3%-1.4%-2.0%
3/16-1.7%-1.8%-0.7%-0.5%-1.4%
3/17-0.1%-0.2%+0.9%+1.0%-0.1%
3/18+0.5%+0.3%+0.5%+0.1%-0.3%
3/19-3.3%-3.2%-0.8%-0.9%-3.3%
3/23-9.1%-8.7%2.5%-2.0%-7.3%
3/24-2.9%-3.2%+0.1%+0.5%-2.4%
3/25-0.2%-0.4%+0.3%-0.3%0.0%
3/26+4.6%+4.6%+1.2%+1.1%+3.0%
3/27-5.4%-5.7%-1.5%-1.7%-3.7%

株価の下落が大きかった3/23と3/27を見てみると、金も同時に下落しています(赤字)。
逆に株価が上昇した3/26には、金も同時に上がっています(緑字)。

逆相関によるクッション効果は全く見られず、むしろ「正の相関関係」が際立つ想定外の結果となりました。

そもそも金価格の🔎ボラティリティ自体も株価指数より大きくなっていて、安全資産としてのゴールドの真価は、この期間では発揮されていませんでした。

「有事の金」が下落する3つの理由

地政学リスクが高まる中で、株価とともに金価格が下落してしまった主な要因は、以下の3点と考えられます。

・実質金利の急騰
インフレ懸念による利下げ期待の後退と、逆に利上げの可能性まで出てきてしまい、米国10年債利回りは大幅上昇しています。利息を生まない金にとって金利上昇は保有コスト増となり、強い売り圧力となりました。

・ドル高の影響
「有事のドル買い」に加えて、上記の金利上昇にはドル買いを促す側面もあり、ドル高トレンドが続いています。ドル建てである金価格は割高感が強まり、これも売り圧力となっています。

・現金化のための換金売り
株価急落時の「証拠金維持」「損失補填」「損益通算」のため、機関を含む投資家にとって含み益のある金が売却対象になっています。この期間、金は売却されやすい資産だったと考えられます。

今後の見通しと投資判断

上記を踏まえ、今後の投資判断を以下のようにまとめました。

  • 短期的には反発を期待
    金自体の価値が損なわれたわけではなく、急激な金利上昇や換金売りによって一時的に「売られすぎ」という印象です。短期的には自律反発が期待できる水準だと考えています。
  • 当面は追加投資せず「現状維持」
    中東情勢に起因する原油高や金利上昇が落ち着くまでは、不安定な相場が続くと予想されます。本来「守り」であるはずの金が機能していない現状では、リスクを取りすぎるべきではありません。
  • 底打ちを確認してから次のアクションへ
    2倍レバレッジということもあり、ゴルプラシリーズの下落速度はかなり早いと感じました。さらなる値下がりか、しっかりと底打ちを確認するまで買い増しせず慎重に値動きを見守ります。

『日経平均ゴールドプラス』設定の期待

個人的に、もう1つ投資判断のポイントがあります。
今回検証した期間の実績は厳しいものでしたが、2026年3月に登場したオルカン版に続き、今後ゴールドプラスシリーズの拡充は続くと考えられます。

特に期待しているのは、日本市場に連動する『TOPIXゴールドプラス』や『日経平均ゴールドプラス』の設定です。

これら国内指数版が登場すれば、以下のメリットが期待できます。

  • 為替リスクのさらなる抑制: 株式部分が円建て資産となるため、現在のS&P500やオルカン版よりも為替変動の影響を抑えて運用できます。
  • 当日約定の可能性: 国内資産であれば、投資信託であっても当日約定の設計になる可能性が高まります。(もちろん翌日約定の可能性もあります)

国内指数版がリリースされれば有力な選択肢となるため、既存のゴールドプラスシリーズの買い増しは慎重に判断しています。

次の候補として有力なのは、既にETFが設定されている『FANG+ゴールド』です。
iFreeETF FANG+ゴールド(521A)

まとめ|開始3週間の運用実績

『株で攻め、金で守る』という設計は、この期間の地政学リスクに対して、残念ながらほとんど機能しませんでした。

オルカンやS&P500に金をプラスして2倍レバレッジとした結果、それぞれの指数に対してゴールドプラスは大きく劣後しています。

これがゴールドプラスという商品の「実力」なのか、あるいは「一時的」なのかは、もう少し長い時間軸で検証する必要があります。

想像以上の値動きですが、いつか逆に上昇ペースに驚かされる日を楽しみしながら保有継続したいと思います。

【重要事項】 当記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れや為替変動のリスクがあり、過去の運用成績は将来を保証するものではありません。特に本記事で扱うレバレッジ型商品は、指標以上の投資成果を目指す性質上、価格変動が大きく下落局面で損失が急激に拡大するリスクや、中長期の保有で目標倍率から乖離(減価)する特性があります。 最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

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