- 共通点:成長性が高い10社に集中投資&均等投資
- メガ10構成銘柄は時価総額も考慮して安定性重視
- FANG+の実績と比較して、メガ10は後出しの参考データ
- 違いは「低コストと安定性のメガ10」「実績と成長性のFANG+」
2025年11月、ニッセイから新たに「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド<購入・換金手数料なし>(愛称:メガ10)」が登場しました。
AI・テクノロジー関連の大型株を中心に構成されており、人気のFANG+(ファングプラス)指数に似ていると話題を集めています。
どちらも米国の成長企業にまとめて投資できる魅力的なファンドですが、
実は構成銘柄・業種の幅・手数料などに明確な違いがあります。
- メガ10の構成銘柄と選定ルール
- メガ10とFANG+の違いと特徴
- どちらを選ぶべきか、筆者の考えを解説
こういった内容を初心者にもわかりやすくまとめています。
話題の新ファンド「メガ10」を、FANG+と比べながら見ていきましょう。
「メガ10」設定から1週間の実績は、✅メガ10の評判・設定1週間の実績|FANG+との比較は?の記事で速報としてまとめています。
メガ10インデックスとは?|ニッセイの新ファンド概要
2025年11月4日付で設定・運用開始された、新設の米国株式インデックスファンドで、運用会社は ニッセイアセットマネジメントです。
米国上場の『超大型グロース株』10銘柄に等金額で投資することを基本方針として設計されています。
概要は以下の通りです。
- 購入・換金手数料なし:購入時・換金時の手数料、信託財産留保額はなし
- 信託報酬:年率0.385%と比較的低コストな水準
- 為替ヘッジなし:原則として円為替ヘッジを行わないため、為替変動の影響を受ける
- 年4回リバランス(3月・6月・9月・12月):構成銘柄の見直しが定期的に実施
FANG+の信託報酬(0.7755%)と比べて、0.385%はおよそ半分以下。この点は明確にメガ10の強みです。
※楽天証券・マネックス証券は設定日の11/4から、SBI証券は少し遅れて11/14から購入可能になっています
構成銘柄一覧|メガ10とFANG+の比較
「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックス(愛称:メガ10)」は、米国の大型グロース株のうち時価総額上位10銘柄で構成される指数です。
以下では、メガ10の構成銘柄をFANG+の構成銘柄と比較します。
| 企業名 | 業種 | 概要 | FANG+採用 |
|---|---|---|---|
| マイクロソフト | 情報技術 | 人工知能やクラウド等の技術革新を通じて生産性向上に貢献するソフトウェア世界最大手。 | 〇 |
| エヌビディア | 情報技術 | 機械学習、データセンター、ゲームおよび高性能ハードウェアに用いられるGPU(画像処理演算装置)を製造。 | 〇 |
| ブロードコム | 情報技術 | 半導体およびインフラソフトウェア等の設計・開発・供給を行う。 | 〇 |
| アルファベット | コミュニケーション・サービス | 世界最大の検索エンジンGoogleを傘下に持つ、デジタル広告業界の最大手。 | 〇 |
| メタ・プラットフォームズ | コミュニケーション・サービス | 人工知能と没入型テクノロジーの開発を通じて人々のつながりを構築する企業。 | 〇 |
| アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 小売事業やクラウドサービスの世界的なリーディングカンパニー。 | 〇 |
| テスラ | 一般消費財・サービス | 電気自動車や発電、蓄電製品の設計、製造、販売等を行う。 | × |
| ビザ | 金融 | 世界最大規模の決済システムを提供する企業。 | × |
| マスターカード | 金融 | クレジットカード、デビットカード、決済システムなどを提供。 | × |
| イーライリリー | ヘルスケア | 医薬品の分野で開発・製造・販売を行う医薬品会社。 | × |
FANG+と似た顔ぶれが並びますが、選定ルールにより4銘柄が異なります。
メガ10は、まず成長率で銘柄の候補を絞って、そのうち時価総額の上位10社に均等に投資をする選定ルールとなっています。
これにより、アップルは成長率の基準を満たさず、ネットフリックスは時価総額が足りないため、構成銘柄に含まれていません。
| FANG+のみに含まれる銘柄 | メガ10のみに含まれる銘柄 |
|---|---|
| アップル(Apple) | テスラ(Tesla) |
| ネットフリックス(Netflix) | ビザ(Visa) |
| クラウドストライク(CrowdStrike) | マスターカード(Mastercard) |
| サービスナウ(ServiceNow) | イーライリリー(Eli Lilly) |
メガ10独自の特徴|分散と安定性
上記の選定ルールや運用方針により、メガ10には以下のような特徴があります。
- 業種の制限がない
情報技術に偏らず、金融・ヘルスケアなど他業種も対象となるため、分散効果が高いのが特徴です。 - 成長性による足切り基準
過去一定期間の成長率が基準を満たさない銘柄は対象外となります。「グロース株」であることが前提です。 - 銘柄入れ替えとリバランス
リバランスはFANG+と同様に年4回(3月・6月・9月・12月)実施されます。
このときに順位が14位以下となった場合に入れ替えが行われます(13位までは据え置きです)。
このように、メガ10は「成長性」と「規模」を重視しながらも、業種分散と入れ替え基準によって安定性・柔軟性を高めた設計となっています。
パフォーマンス比較|過去5年間のメガ10とFANG+
ここではメガ10のパフォーマンスを見ていきます。

引用元:ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド ファンドレポート
2020年9月を起点とした過去5年間の試算データ(2025年9月時点)です。メガ10はS&P500やナスダック100を大きく上回るリターンを示しています。
さらにFANG+と比較しても、わずかですが上回るパフォーマンスであったことが確認できます。
ただし、メガ10インデックスは2025年11月に新設された指数のため、上記は過去データをもとに算出された参考値(バックテスト)です。
こうした指数は過去の実績を見て構成ルールを定めているため、そもそも「良い結果が出るように設計した」側面もあります。
したがって、これだけで「FANG+よりも優れている」とは判断するのは早計です。
FANG+とメガ10はどっちがいい?長期投資での選び方

ここからは両者の強みと弱点を比べてみましょう。
特徴の比較
まず、メガ10の最大の魅力は信託報酬の低さです。
長期運用を前提とする場合、コスト差は確実にリターンに影響します。手数料の安さは、単純ですが大きなアドバンテージと言えます。
最大の特徴である成長率と時価総額を基準に採用銘柄を決める設計は安心感がありますが、裏を返せば「小型で急成長する企業の伸びを取り込めない」という弱点もあります。
FANG+が急成長企業を先取りしてハイリターンをあげている部分が、メガ10では期待しづらくなっています。
一方で、メガ10は柔軟に銘柄を入れ替えられる点が強みといえます。
数十年単位の超長期投資では、FANG+の「原則固定銘柄」が将来も主要企業でいられるかどうかはわからず、メガ10の設計の方が『守りが強い』印象です。
銘柄構成を見た印象
実際の構成銘柄を見ると、ビザとマスターカードが両方採用されている点は、業種の分散という観点からはバランスに欠ける印象です。
決済市場は、世界の決済インフラを支えるフィンテック的な側面が強く、キャッシュレス化・オンライン決済・国際送金の拡大によって、いまも高成長を続けています。
現金離れが進む先進国・新興国双方で恩恵を受ける構造にあり、ネットショッピングやサブスク経済の広がりも追い風となっています。
とはいえ、ビザとマスターカードは事業モデルが非常に似通っており、その2社を同時に組み入れることで、結果的に「金融セクターへの偏り」が強まっている点はやや気になるところです。
筆者の考え|現状は様子見が妥当か
低コストで分散性にも優れたメガ10の設計はとても魅力的で、成長性と安定感の両立にも期待できる商品です。
しかし現時点では、FANG+の勢いに勝てる構成にはなっておらず、やや中途半端な印象も否めません。実績が凄まじいFANG+と比べて、メガ10はまだ「後出しで構成銘柄・選定ルールを定めている」状況です。
メガ10にも実績と時価総額が積み上がるまで、しばらくパフォーマンスを見守るのが無難でしょう。投資する場合も、ポートフォリオの一部に限定して様子を見るのが現実的です。
筆者も楽天証券で初日にメガ10を注文し、約定価格は9,942円でした。
購入タイミングで損を避けるため、米国株投資信託の約定日の基準価額の仕組みを理解しておくことをおすすめします。
まとめ|メガ10とFANG+の違いは「コストと安定性」
2025年11月に設定された「ニッセイ・S米国グロース株式メガ10インデックスファンド(愛称:メガ10)」は、人気の投資信託「iFreeNEXT FANG+インデックス」と比べると、以下のような特徴があります。
- FANG+の半分程度の手数料
- 成長性と時価総額の両方を重視
- 業種の制限がなく分散効果が高め
- 入れ替えルールが明確で柔軟
とにかく成長性を重視するならFANG+、大型グロース銘柄に集中投資しながらも「コストや安定性」を重視するならメガ10が有利と言えそうです。
こういった違いを、投資スタイルに合わせて使い分けるのが良さそうです。
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【重要事項】 当記事は、各投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。記事内の内容や筆者の見解はあくまで個人的な意見であり、最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。


