【2026年3月】SCHD銘柄入れ替え!選定ルールとセクター比率

【2026年3月最新】SCHD銘柄入れ替え!銘柄選定ルールとセクター比率の変化を徹底解説 インデックス投資
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✅この記事の結論
  • 2026年3月SCHDは定期リバランス実施|新規採用25銘柄、除外22銘柄
  • 配当利回りなどの銘柄選定基準で機械的に入れ替え
  • ヘルスケアが増加、エネルギーが減少するなどセクター比率に大きな変化
  • 本家ETFのSCHD銘柄入れ替えは、楽天SCHDやSBI・SCHDにも反映

米国高配当ファンドとして人気の『楽天SCHD』や『SBI・SCHD』。
これらの投資信託が連動を目指すETFである『Schwab U.S. Dividend Equity ETF (SCHD)』は、毎年3月に大規模な銘柄入れ替えを実施します。

2026年3月もスケジュール通りに実施され、最新データに基づいて構成銘柄が更新されました。
これにより、楽天SCHDやSBI・SCHDを保有している場合、投資家が何もしなくても、中身は自動的に最新の構成銘柄に入れ替わっています。

この記事では、ETFである本家SCHDの銘柄選定ルールや入れ替え結果について要点を絞って解説します。

✅本記事は、ETF運営元である『Schwab Asset Management』の資料を情報源としています。
銘柄選定ルール:「Dow Jones Dividend Indices Methodology
2026年3月リバランス詳細:Schwab公式資料「Annual Reconstitution 2026

これらの英語の公式資料を基に筆者が独自に翻訳・作成しています。
翻訳の正確性には細心の注意を払っておりますが、その内容を保証するものではありません。正確な情報については、必ずリンク先の資料をご参照ください。

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SCHDの銘柄選定ルール

2026年3月の入れ替え結果の前に、SCHDが構成銘柄を選定するルールを確認しましょう。

単に利回りが高い株を集めるのではなく、以下の3段階のプロセスを経て「質の高い100銘柄」をバランス良く保有します。

①スクリーニング(足切り)

まず、米国市場の全銘柄から「配当の継続性」や「規模」でふるいにかけます。

時価総額:浮動株調整後時価総額が5億ドル以上であること。
流動性:3ヶ月間の1日平均売買代金が200万ドル以上であること。
配当実績:最低10年連続で配当を支払っていること。
REITの除外:REITは対象外。

さらに、上記を満たした銘柄を「配当利回り」の高い順に並べ、上位50%に入らない銘柄も除外します。

②スコアランキング(上位100社の選出)

スクリーニングを通過した銘柄を、以下の4つの財務指標でランク付けします。

キャッシュフロー ÷ 総負債:借金に対して、現金をどれだけ稼げているか。
ROE:どれだけ効率よく利益を出しているか。
予想配当利回り:投資額に対して、どのくらいの配当金がもらえるか。
5年間の配当成長率:過去5年間で、どれだけ配当金を増やしてきたか。

このランキングにより上位の100銘柄を選出し、浮動株調整後時価総額の比率に応じて組み入れます。

③銘柄とセクターの組入比率上限

最後に、特定の銘柄に依存しないよう銘柄とセクターの🔎キャップによって調整を行います。

銘柄上限: 1銘柄の構成比率は最大4.0%まで。
セクター上限: 1つのセクターの合計は最大25.0%まで。

またバッファとして、既存銘柄は125位以内に留まっていれば残留するルールがあります。そのため新規銘柄が100以内に入っても、構成銘柄に選ばれないケースがあります。

125位まで残留するというバッファルールはあるものの、①のスクリーニングで除外されるケースも多いことから入れ替え頻度は高くなっています。

セクター比率の変化

今回のSCHDのリバランスでは、セクター別で見たときに比率には大きな変化がありました。

具体的にどの業界が勢力を伸ばし、どこが縮小したのか、リバランス前後の比較データを見てみましょう。

この公式資料を翻訳すると以下のようになります。増減は小数点以下により計算が一致していませんが、そのまま表示しています。

セクター(業種)入れ替え前 (%)入れ替え後 (%)増減 (%)
ヘルスケア15.418.9+3.6
情報技術 (IT)7.811.2+3.4
通信サービス4.77.0+2.3
生活必需品18.319.4+1.0
金融7.88.9+1.0
公益事業0.10.0-0.0
資本財12.111.8-0.3
一般消費財7.36.4-0.9
素材3.00.0-3.0
エネルギー23.516.3-7.1
不動産 0.00.00.0

◆大幅に増加したセクター
ヘルスケア:+3.6%(15.4% → 18.9%)
UNH(ユナイテッドヘルス)など超大型株の採用が大きく寄与しています。

情報技術:+3.4%(7.8% → 11.2%)
QCOM(クアルコム)やACN(アクセンチュア)などが加わり、成長性のあるテック分野の比率が高まりました。

◆大幅に減少したセクター
エネルギー:-7.1%(23.5% → 16.3%)
これまで最大の比率を占めていたエネルギーセクターが激減しています。

素材:-3.0%(3.0% → 0.0%)
今回の入れ替えで、素材セクターの構成比がゼロ(消滅)となりました。

SCHDの入れ替え銘柄

最後に、実際の新規採用と除外銘柄について、構成比率や配当利回りとともに確認します。
2026年3月の入れ替えでは、25銘柄が新たに採用され、22銘柄が除外されました。

新規採用25銘柄の一覧

全体のおよそ1/4である25銘柄が新規採用となりました。

1位2位ともにヘルスケアで、特に1位のユナイテッドヘルスは、いきなりキャップを上回り4%に調整されています。

順位Ticker銘柄セクター構成比率(%)配当利回り(%)
1UNHUnitedHealth Group Incヘルスケア4.002.64
2ABTAbbott Laboratoriesヘルスケア3.951.92
3PGProcter & Gamble Co生活必需品3.812.56
4QCOMQualcomm Inc情報技術3.762.06
5ACNAccenture PLC情報技術3.362.28
6CMCSAComcast Corp通信サービス2.794.42
7BXBlackstone Inc金融2.283.04
8ADPAutomatic Data Processing Inc資本財2.271.95
9DVNDevon Energy Corpエネルギー0.812.62
10ARESAres Management Corp金融0.602.77
11BRBroadridge Financial Solutions Inc資本財0.551.45
12PFGPrincipal Financial Group Inc金融0.463.49
13BAHBooz Allen Hamilton Holding Corp資本財0.261.99
14ORIOld Republic International Corp金融0.232.54
15ERIEErie Indemnity Co金融0.161.94
16MMacy’s Inc一般消費財0.133.51
17KFYKorn Ferry資本財0.092.58
18MZTIMarzetti Co生活必需品0.082.17
19PAGPenske Automotive Group資本財0.073.27
20NBHCNational Bank Holdings Corp金融0.053.16
21AGMFederal Agricultural Mortgage Corp金融0.033.42
22HAFCHanmi Financial Corp金融0.024.00
23ORRFOrrstown Financial Services Inc金融0.022.99
24IBCPIndependent Bank Corp/MI金融0.023.20
25CCBGCapital City Bank Group Inc金融0.022.35

個人的には、SCHDに4%近い配当利回りを期待していますが、新規採用銘柄には下回る銘柄が多い印象です。

SCHDの分配金の推移や増配についてはこちらの記事で詳しく解説します。

除外される22銘柄の一覧

反対に除外される銘柄一覧は以下の通りです。

前述の通りエネルギーと素材セクターの除外が目立ちます。金融は除外が多いですが新規採用も多く、差し引きでは微増となっているようです。

順位Ticker銘柄セクター構成比率(%)配当利回り(%)
1CSCOCisco Systems Inc情報技術3.652.36
2ABBVAbbVie Incヘルスケア3.312.91
3VLOValero Energy Corpエネルギー2.732.78
4HALHalliburton Coエネルギー1.142.41
5CFCF Industries Holdings Inc素材0.742.59
6LYBLyondellBasell Industries NV素材0.7312.59
7PKGPackaging Corp Of America素材0.702.42
8AMCRAmcor PLC素材0.695.52
9OVVOvintiv Incエネルギー0.533.06
10UNMUnum Group金融0.432.27
11JHGJanus Henderson Group PLC金融0.243.34
12RDNRadian Group Inc金融0.172.83
13IBOCInternational Bancshares Corp金融0.132.11
14SIGSignet Jewelers Ltd一般消費財0.121.39
15CATYCathay General Bancorp金融0.122.81
16WHRWhirlpool Corp一般消費財0.117.35
17HUNHuntsman Corp素材0.078.38
18FMCFMC Corp素材0.0713.12
19NWBINorthwest Bancshares Inc金融0.076.67
20FCFFirst Commonwealth Financial Corp金融0.063.17
21CRICarter’s Inc一般消費財0.054.67
22KFRCKforce Inc資本財0.025.05

除外銘柄の中には10%前後の超高配当銘柄もいくつかあります。
株価・時価総額の減少により利回りは上昇したものの、たとえば時価総額の基準によりスクリーニングで足切り対象となったと想像されます。

まとめ:SCHD入れ替えのポイント

今回のSCHD(および楽天・SBIの投資信託)の入れ替えのポイントは以下の3点です。

  1. 「景気敏感」から「クオリティ成長」へのシフト
    原油価格に左右されやすいエネルギーセクターから、ヘルスケアやITへ主軸が移り、全体の安定感が増したと言えます。
  2. 配当利回りだけではなく「配当の持続性」も優先
    除外銘柄には利回り10%を超えるものもありましたが、SCHDはそれらにリスクがあると判断し排除しました。SCHDは目先の利回りだけではなく、財務の健全性や企業規模も重視しています。
  3. 大幅入れ替えによるセクター比率の変化
    125位という「バッファルール」がありながら約1/4の銘柄が入れ替わったことは、スクリーニングによる足切りの厳格さが伺えます。結果としてSCHDのセクター比率にも大きな変化がありました。

他のインデックスファンドの入れ替えと比べると、厳しめで機械的な銘柄選定ルールとなっています。
1年に一度しかリバランスしないとはいえ、中身や特性はガラッと変化した印象です。

今後どのセクターが急成長を見せるのかはわかりませんが、SCHDの安定した成長と増配を期待しながら安心して持ち続けましょう。

【重要事項】 当記事は、投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の分配金実績は将来の分配金を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

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