- NISA口座開設は手数料・利便性で「楽天証券・SBI証券・松井証券」がおすすめ
- 初心者は金融庁が厳選した「つみたて投資枠」対象の商品から始めると安心
- 短期的な下落や暴落は、資産を膨らませるための必要なプロセス
- 注文時の「口座選択」と「分配金コース」の設定ミスに要注意
2026年現在、新NISA開始から3年目を迎え、市場は高値圏でありながらここ最近は下降トレンドです。
新NISAによる資産形成を検討している人も、「今から始めても大丈夫?」「もっと下落したらどうしよう・・・」と、一歩踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
新NISAは投資の利益が非課税になる、とてもお得な制度です。
ただし、仕組みや注意点を理解せずに始めてしまうと、せっかく投資しても思うように利益が出ず、後悔する可能性もあります。
この記事では、投資初心者が失敗しないために押さえておきたい注意点を、ファイナンシャルプランナー・証券外務員資格を持つ筆者がわかりやすく解説します。
ここで紹介するポイントを押さえれば、初心者でも安心して投資を始められます。
投資初心者が新NISAで失敗しないための5つの注意点
新NISAで投資を始める前に、初心者がつまずきやすいポイントを押さえておくことが大切です。
結論として、注意すべき5つのポイントは以下の通りです:
1.【口座開設】証券会社選び
銀行や店舗型の証券会社は避けて、①楽天証券 ②SBI証券 ③松井証券 を使いましょう。
2.【課税】損益通算ができない
NISA口座での損失は、他の口座と損益を通算できません。比較的リスクが低い「つみたて投資枠」の対象商品から選ぶのが基本です。
3.【売却】値動きを気にせず下落しても売らない
長期的に見れば資産は増えますが、資産が増える過程では、一時的にマイナスになったり、暴落することもあります。
4.【売却】非課税枠の最大化戦略
数十年単位の長期投資をしましょう。頻繁に売買せず「NISA枠の中で、いかに効率よく資産を膨らませるか」が重要です。
5.【設定】購入時のミスを防ぐ
「似た名前の投資商品」や「口座選択」、「分配金コース選択」に注意。
これさえ押さえておけば、投資の知識がほぼない初心者でも大きな失敗をすることはなく、安心して投資を始められます。
NISA口座を開設する証券会社
NISAで投資を始める前に、最初に考えるべきはどの証券口座でNISA口座を開設するかです。
普通の証券口座(特定口座といいます)は、銀行口座のようにいくつでも作ることができますが、非課税になるNISA口座は、1人につき1社しか開設できません。
銀行の窓口や対面型の証券会社ではなく、ネット証券会社を選びましょう。
中でも楽天証券、SBI証券、そしてサポートが手厚い松井証券が3強です。 ここを間違えると、「資産を膨らませる効率」がガクンと落ちてしまいます。
後からNISA口座の金融機関を変更することも可能ですが、変更できるタイミングは年末だけで、手続きも複雑です。特に初心者にはかなりハードルが高いでしょう。
損益通算ができない!投資先選びの注意点
新NISAで最も気をつけたいのが「NISA口座の損失で、特定口座の利益を相殺できない」というルールです。
特定口座の投資であれば、ある投資先の利益を、別の投資先の損失と相殺して税金を減らすことができます。
しかし、「非課税」つまり税金の対象外であるNISA口座で大損しても、節税することができません。「NISA口座での失敗は、ただの負け以上にダメージが大きい」のです。
そのため、投資の知識が十分でない初心者は、以下の戦略を徹底しましょう。
- 「つみたて投資枠」の対象商品に絞る
成長投資枠であっても、あえて「つみたて投資枠」で採用されている銘柄を選ぶのが正解です。金融庁が「長期・積立に適している」と判断した銘柄だからです。 - 「成長投資枠」での集中投資は避ける
成長投資枠では個別株も買えますが、短期間で株価が乱高下する銘柄はNISAには不向きです。もし大損して売却すると、「非課税枠」を活用できな上に、さらに損益通算もできないというダブルパンチです。
投資は値動きするもの|下落や暴落を想定しよう
投資は銀行口座のように数字が固定されるものではなく、日々値動きするという特徴があります。
10%程度の増減は日常的に発生するうえに、例えばコロナショックなど、数年に一度は30~50%の暴落が起きることもあります。
こうしたタイミングで慌てて売ってしまうと、せっかくの非課税メリットや将来のリターンを逃してしまいます。
購入直後に含み損になったり、そこから数年かけて積み上げた大きな含み益が数日で消し飛んだり、こういったことは当たり前に起こるということを覚悟しておきましょう。
一方で、長期で見ると、世界株式や米国株式のインデックス投資は年平均4〜7%程度の利回りが期待されます。つまり短期的な値下がりはあっても、長期的には資産が増える可能性が高いということです。
非課税枠の最大化戦略|資産を効率よく膨らませるには?
新NISAには「生涯で1,800万円まで」という非課税投資枠の限度額があります。
ここで重要なのは、「枠を使い切ること」ではなく「枠の中で資産をいかに大きく育てるか」という視点です。
例えば、投資した100万円が運用で120万円に増えた場合、あなたの資産は120万円になりますが、消費した非課税枠は元本である「100万円」のままです。
一方で、もし100万円の投資とは別に、現金20万円を後から追加投資したとすると、消費した非課税枠は「120万円(100万+20万)」に増えてしまいます。
「枠の外」から足す: 非課税枠をさらに消費する
「枠の中」で増やす: 非課税枠を消費せずに枠の中で資産が膨らむ
つまり、頻繁に売買を繰り返して「枠」を使い切ってしまうよりも、「一度買った銘柄を箱の中で雪だるま式に大きくしていく」方が、結果として非課税の恩恵を最大限に受けることができるのです。
目先の利益で安易に売却せず、NISA枠という「箱」の中でじっくり資産を膨らませる戦略が、新NISAの真髄といえます。
NISA口座で購入時の注意点
最後に、実際にNISA口座で投資信託を注文するときの注意点です。
ここを押さえておかないと、意図しない商品を買ってしまったり、運用方針がずれてしまうことがあります。
1.似た名前の商品に注意
投資信託には似た名前が多く、例えば「S&P500」や「eMAXIS Slim」と付く商品もいくつかあります。念のため一字一句、間違っていないか確認してから注文しましょう。
◆人気の投資信託の正式名称
S&P500:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
オルカン:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
2.口座の種類を選択
投資信託の注文時には、毎回口座選択をする必要があります。NISA制度を利用する場合は、一般口座、特定口座ではなく、必ずNISA口座を選びましょう。
投資枠の選択は、最初はつみたて投資枠を選ぶと無難です。
3.分配金コースの選択
分配金を「受取型」か「再投資型」か選択します。S&P500やオルカンであれば、分配金はありませんので、どちらでも構いません。
※分配金がある投資信託の場合、「再投資型」を選ぶと自動的に再投資されるため、現金で受け取ることはできません
特に1と2については間違ってしまうと、全く違う運用になったり、非課税のメリットを活かせず変更手続きに大きな手間がかかるなど、取り返しのつかない事態になる可能性があります。
最後の詰めで失敗しないように注意しましょう!
まとめ|投資初心者の5つの注意点
今回は、投資初心者が新NISAで失敗しないための5つの注意点を解説しました。
1.【口座開設】証券会社選び
2.【課税】損益通算ができない
3.【売却】値動きを気にせず下落しても売らない
4.【売却】非課税枠の最大化戦略
5.【設定】購入時のミスを防ぐ
これらを理解しておくことで、短期的な値動きや商品選びで慌てることなく、落ち着いて積立投資を続けることができます。
初心者にとって、つみたて投資枠の安全な投資信託を長期で積み立てることが失敗の少ない方法です。
この記事で紹介したポイントを押さえて、安心して新NISAの資産形成を始めましょう!
【重要事項】 当記事は、投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

