【楽天SCHD】いつまでに購入すれば分配金がもらえる?|注意点と受取額の目安も解説

資産運用・投資
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✅この記事の結論
  • 楽天SCHDの分配金は2月、5月、8月、11月の年4回
  • 分配金の権利:各月の決算日(25日)の2営業日前までに購入して保有
  • 特定口座の場合、分配金の手取りはおよそ9割
  • 分配金で支払われた分は、基準価額が値下がりするので注意

2024年9月に登場した『楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)』、通称「楽天SCHD」は、米国の人気ETF「SCHD」に日本から投資できる注目の投資信託です。

登場から1年で純資産総額は1,700億円を突破し、話題の高配当投資信託なので気になっている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、FP2級・証券外務員の資格を持つ筆者が以下のポイントを中心に解説します。

  • 分配金はいつもらえるか
  • 分配金をもらうにはいつまでに購入すればよいか
  • 分配金の実績はいくらか
  • 購入時の注意点(受取型の選択)
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楽天SCHDとは:投資対象と基本情報

楽天SCHDは、これまで日本から投資ができなかったシュワブ・米国配当株式ETFに投資可能な投資信託で、このシュワブ・米国配当株式ETFのことを「SCHD」といいます。

楽天SCHDの、値上がりや配当見込み、構成銘柄については、シュワブ・米国配当株式ETFに準ずることになります。

5月23日から手数料が引下げされ、さらに名称も『楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)』に変更されました。
(SBI証券のSCHDに対抗して、年率0.192%⇒0.1238%へ引き下げ)

楽天SCHDの分配月と受取日

楽天SCHDの分配金は年4回、2月・5月・8月・11月の25日に行われる決算に応じて支払われます。
(25日が土日の場合は、その後の最初の平日が決算日になります)

分配金の有無や金額は毎回異なりますが、各月の決算日までに購入して保有していることが条件となります。

受け取りはいつかというと、決算日から5営業日目です。営業日のカウントに土日や祝日は含みませんので、「およそ1週間後」と覚えておきましょう。

年4回の分配金は確約されているわけではない点と、分配金として払い出された分は基準価額が減少する点には注意が必要です。

分配金が出ると基準価額はどうなる?

楽天SCHDの分配金は、ファンドが保有する資産を一部取り崩して支払われます。そのため分配金が出るとその分だけ基準価額が下がる仕組みです。

たとえば、決算日の基準価額が10,500円(1万口あたり)の場合、
分配金が100円(1万口あたり)支払われると、基準価額は10,400円程度まで下がります。

これは資産が減っているというよりは、一部が現金として払い出されたと見ることができます。

一方で、たとえばeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のような分配金を出さないファンドは、資産を内部で再投資し続けるため、複利効果により長期的な資産成長が見込めるというメリットがあります。

いつまでに購入すれば分配金がもらえるか

楽天SCHDの分配金を受け取るためには、2月・5月・8月・11月の決算日(25日)に保有していることが条件です。決算日の前営業日に約定しておく必要があり、つまり決算日の2営業日前に注文する必要があります。

2025年11月の場合は11月20日(木)が決算日となります。
11月20日(木)の15:30までに注文することで11月21日(金)に約定します。そうすると土日祝日を挟んで11月25日(火)に保有している状態となり、分配金の対象となります。

曜日と祝日の影響で、月によって購入期限が変わることに注意が必要です。今後も2月・5月・8月・11月の20日15:30までに注文しておけば分配金の対象と考えて問題ありません。

注意点:受取型の選択

ここで最大の注意点ですが、分配金を受け取りたい場合は、購入時には必ず「受取型」を選択してください。「再投資型」を選択してしまうと、分配金は受け取ることはできず再投資されてしまいます。

その際、もしNISA口座であれば投資枠も消化してしまいますのでメリットがありません。

楽天証券の選択画面の一例です。このような画面で「受取型」を選択すればOKです。

NISA口座での購入時に限らず、この分配金コースは気を付けて選択してください。

楽天SCHDの分配金|実績と予想

楽天SCHDの2025年11月の分配金は85円に決定しました。
これで2025年の年4回すべての分配金が出そろい、年間分配金と利回りが確定 しました。楽天SCHDの2025年の分配金実績は以下の通りです。

決算月分配金
2025年2月85円
2025年5月70円
2025年8月80円
2025年11月85円
1年間の合計320円

5月は減配でしたが、その後は増配が続き、1万口あたり年間320円の分配金という結果になりました。決算日の基準価額が10,581円のため、年間利回りは3.0%です。

これは10%の米国課税後の金額ではありますが、4%前後も期待されていて、さらにこの円安トレンドです。ちょっと期待外れと感じる人も多いかもしれません。

受け取る分配金がいくらになるのかは、決算日に保有している口数や金額で計算してみてください。

■分配金が85円の試算
 100万円分(約100万口)を保有している場合、
 NISA口座で保有:85円×100=8,500円をそのまま受け取れます。
 特定口座で保有:そこから10%強の税金が引かれて、受取金額はおよそ7,300円になります。

分配金の払い出し後に元本割れしている部分は特定口座であっても課税されませんので、含み益がない場合はもう少し多めの受取額になります。
これは実際は利益が出ていないため『元本払戻金』として非課税で受け取るからです(その分は取得価額が減少します)。

まとめ:楽天SCHDはあり?

楽天SCHDの分配金のタイミングや金額についての解説は以上です。

最終的な資産の増加を最大化したいのであれば、分配金のない投資信託というのが一つの結論ではあります。定番ですがeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などです。

それでも分配金がある投資信託には、値下がりに強い点、売却して取り崩す必要がない点、なにより不労所得を現金で得られる点に十分な魅力があります。

この前提で、分配金を受け取りたい場合、楽天SCHDは十分有力な選択肢といえるでしょう。

【重要事項】 当記事は、楽天SCHDの分配金に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の分配金実績は将来の分配金を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

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