2024年9月から購入できるようになった『楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)』、通称『楽天SCHD』から、まもなく初回の分配金が貰えます。
設定から5ヶ月で純資産は既に1300億円を超えていて、大人気の投資信託です。
購入を検討している人のために、主に以下の点について解説します。
- 分配金を貰うにはいつまでに購入するか
- 2月の分配金はいくら貰えるか
参考:楽天証券
楽天SCHDとは

楽天SCHDは、これまで日本から投資ができなかったシュワブ・米国配当株式ETFに投資可能な投資信託で、このシュワブ・米国配当株式ETFのことを「SCHD」といいます。
楽天SCHDの値上がりや配当見込み、構成銘柄はシュワブ・米国配当株式ETFに準ずることになります。
決算が行われる年4回、2月・5月・8月・11月の決算日に楽天SCHDを保有していると、分配金を受け取ることができます。
年4回の分配金は確約されているわけではない点と、分配金として払い出された分は基準価額が減少する点には注意が必要です。
基準価額の減少について
分配金による基準価額の減少について補足します。
分配金は楽天SCHDの資産を取り崩して支払われることになりますので、そのぶんは資産が減少します。
具体的には、決算日の基準価額が10,500円(1万口あたり)で、分配金が1万口あたり100円であれば、分配金の払い出しにより基準価額は10,400円に減少します。
一方で、分配金がない人気の投資信託、例えばeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合は、分配金は出さずに資産として蓄え続けます。
そのため複利効果により、最終的な資産の増加は分配金を出さない方が大きくなります。
いつまでに購入?
分配金を貰うためにはいつまでに購入すれば良いかというと、決算日の前営業日が約定日であればOKです。
2025年2月の場合は、2月20日の15:30までに注文してください。これで翌営業日の2月21日が約定日になります。
さらに翌営業日の、決算日である2月25日に保有していることになり分配金の対象です。
とはいえギリギリではなく、余裕を持った注文をおすすめします。15:30が締め切りの点は十分に注意してください。
ここで最大の注意点ですが、購入時に必ず「受取型」を選択してください。「再投資型」を選択してしまうと、分配金は受け取れずに再投資されてしまいます。
その際、もしNISA口座であれば投資枠も消化してしまいますのでメリットがありません。

選択画面の一例ですが、このような画面で「受取型」を選択すればOKです。
分配金はいくら貰えるか
では2月の分配金はいくらでしょうか。
あくまで実績からの予想になりますので、実際の金額は貰ってみないとわかりませんが、税引き前で1万口あたりおよそ95円になるでしょう。
年間利回りではおよそ3.5%で、分配金が4回あるうちの1回なので保有金額の0.9%弱ですね。
さらに税引き後の受取額は、NISA口座であれば9割、特定口座であれば8割程度になります。
決算日に保有している口数もしくは金額で計算してみてください。
端数は省いてざっくり試算すると、100万円分(93万口)を特定口座で保有の場合、税引き前8,800円×0.8で7,000円の分配金を受け取ることができます。
分配金の払い出し後に元本割れしている部分は課税されませんので、今から購入した場合はもう少し多めの受取額になるかもしれません。(実際は利益が出ていないためです)
ちなみに受取日は、決算日から5営業日目とのことです。翌週にすぐ貰えるのは嬉しいですね。
まとめ:楽天SCHDはあり?
分配金のタイミングや金額についての解説は以上です。
最終的な資産の増加を最大化したいのであれば、分配金のない投資信託というのが一つの結論ではあります。定番ですがeMAXIS SlimのS&P500やオルカンですね。
それでも分配金がある投資信託には、値下がりに強い点、売却して取り崩す必要がない点、なにより不労所得を現金で得られる点に十分な魅力があります。
その前提で分配金を受け取りたい場合、楽天SCHDは最も有力な選択肢といえるでしょう。