一歩先いく US テック・トップ20|構成銘柄・手数料・約定日を解説

資産運用・投資
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✅この記事の結論
  • 米国最強テック20社へ年間わずか0.495%の信託報酬で投資できる最新ファンド
  • 銘柄やテーマごとの比率上限により、投資先の偏りを抑制
  • 国内ETFを介するため、海外投信では珍しい注文当日の約定が可能
  • 年2回の入れ替え実施で「乗り遅れ」を回避
  • FANG+の乗り換え先を検討している人、S&P500よりも攻めたい人の選択肢

インデックス投資といえばオルカンやS&P500が人気ですが、より高い成長性を求め、米国テック株への集中投資を検討する投資家は増えています。

その中で、筆者が有力な選択肢として注目しているのが、「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」(一歩テック20)です。

本ファンドは、米国市場を牽引するテック企業上位20社に厳選して投資を行う商品です。
投資対象とするETFの費用を含めた実質的な信託報酬は年0.495%(税込)前後となっており、FANG+指数の年0.775%程度と比較して、よりコストを抑えた運用が可能です。

また、海外資産を対象としながらも、国内上場ETFを介する仕組みにより「注文当日に約定する」という独自の利便性を備えている点も大きな特徴です。

本記事では、一歩テック20の具体的な構成銘柄や選定ルールに加え、コスト構造や約定タイミングの強みについて、客観的なデータに基づき詳しく解説します。

一歩テック20は、NISA口座「成長投資枠」の対象です(※つみたて投資枠は対象外)

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一歩テック20の運用スキーム

本記事で紹介する「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」の最大の特徴は、東証に上場しているETF『グローバルX US テック・トップ20 ETF(証券コード:2244)』を投資対象とする🔎ファンド・オブ・ファンズ形式を採用している点にあります。

最終的な投資対象: 米国を代表するテック企業20社
仲介する投資先: 国内上場ETF(2244)

この「国内に上場している商品を介して海外企業に投資する」という構造が、後述する「低コスト」と「当日約定」の鍵となります。

構成銘柄:精鋭20銘柄と「調整用の先物」

一歩テック20が実際に投資している全資産リスト(2026年1月末時点)は以下の通りです。

【構成銘柄・比率一覧】

No.銘柄名 / 資産名比率役割・セクター
1テスラ (TSLA)8.2%EV・自動運転 / コンテンツ・プラットフォーム
2エヌビディア (NVDA)8.2%AI半導体 / 半導体
3パランティア (PLTR)8.1%AIデータ分析 / ソフトウェア
4アマゾン (AMZN)7.7%eコマース・クラウド / eコマース
5マイクロソフト (MSFT)7.6%ソフトウェア・AI / ソフトウェア
6アップル (AAPL)7.6%デバイス / コンテンツ・プラットフォーム
7アルファベット (GOOGL)7.6%検索・広告・AI / コンテンツ・プラットフォーム
8ブロードコム (AVGO)6.7%通信・インフラ半導体 / 半導体
9メタ (META)6.7%SNS・メタバース / コンテンツ・プラットフォーム
10インテュイティブ・サージカル (ISRG)4.5%手術支援ロボット / 自動化(ロボティクス)
11PDDホールディングス (PDD)3.9%eコマース(Temu等) / eコマース
12インテュイット (INTU)3.7%財務・会計ソフト / ソフトウェア
13KLAコーポレーション (KLAC)3.7%半導体製造装置 / 半導体
14AMD (AMD)2.5%CPU・GPU半導体 / 半導体
15マイクロン・テクノロジー (MU)2.4%メモリ半導体 / 半導体
16メルカドリブレ (MELI)2.3%中南米eコマース / eコマース
17ネットフリックス (NFLX)1.8%動画ストリーミング / コンテンツ・プラットフォーム
18ラムリサーチ (LRCX)1.6%半導体エッチング装置 / 半導体
19アプライド・マテリアルズ (AMAT)1.5%半導体製造装置 / 半導体
20クアルコム (QCOM)1.4%モバイル通信半導体 / 半導体
21NASDAQ 100 E-MINI Mar262.3%【先物】 資金調整用
22NASD100 MICRO EMIN Mar260.1%【先物】 資金調整用

※出典:一歩先いく US テック・トップ20インデックス 月次レポート(2026年1月末基準)より筆者作成。比率は四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。

ポイント①上位銘柄が「8%前後」に並んでいる理由
テスラやアップルなど8%前後で並んでいるのは、1銘柄の上限を8%とする🔎キャップ(上限)ルールが機能しているためです。特定の企業の影響力を抑え、バランスを保つこの仕組みについては、後ほど詳しく解説します。

ポイント②下位銘柄も「1.4%」を占める分散の質
時価総額が大きい順ではありますが、下位の銘柄もしっかりと1.4%以上の比率を維持しています。上位銘柄だけが独占するのではなく、20社それぞれがポートフォリオの中で意味を持つように、偏りを抑えた配分になっています。

ポイント③「先物」は資金を無駄にしないための調整用
一歩テック20はその名の通り「20銘柄に分散投資」ですが、21、22番目の投資先としてNASDAQ-100の先物にも投資しています。これは「資金の端数を現金のままにして指数と乖離してしまう」ことを避けるための調整用です。市場へのインパクトを抑えるために規模が巨大な先物市場で投資をしていると考えられます。

銘柄選定ルール:5つのテーマと「25%の壁」

一歩テック20は膨大な米国株の中から、以下の3ステップを経て「真の精鋭20社」を抽出しています。

一歩テック20の銘柄選定

出所:Global Xのデータを基に大和アセットマネジメント作成 プレスリリース

STEP1:スクリーニングで候補銘柄を選定

まずは「規模」と「流動性」、そして「カントリーリスク」で足切りを行います。

  • 時価総額(規模): NASDAQ上場銘柄のうち、上位300銘柄に限定。
  • 売買代金(流動性): 直近3ヶ月の1日平均売買代金が1億ドル以上。
  • 除外規定(カントリーリスク): 中国または香港に本社を置く銘柄は、一律で除外されます。

STEP2:5つのサブテーマから20銘柄を選定

次に、テック界を牽引する以下のサブテーマに合致する銘柄を抽出します。

① 自動化(ロボティクス)
② クラウド
③ 半導体
④ コンテンツ/プラットフォーム
⑤ eコマース

各サブテーマにおいて時価総額3位まで(合計15銘柄)は、優先的に選定されます。

残りの構成銘柄については、4位以下の銘柄をテーマ問わずランク付けし『上位から20銘柄に達するまで(※)』補充します。 この仕組みにより、特定のテーマに偏らず、かつ時価総額の大きな「旬」の銘柄を網羅できるのです。

※『残り5銘柄を』という記載ではない理由は、STEP1のスクリーニングの結果、1つのサブテーマが3銘柄以下になることも考慮されていると考えます

STEP3:2つの上限(キャップ)で比率を調整

最後に、抽出された20銘柄に対し、以下のキャップを設けて調整します。

  • 1銘柄あたり上限8%: 上位銘柄が大半を占めるようなことにならず、20社の分散効果を底上げします。
  • サブテーマあたり上限25%: 特定のサブテーマが全体の4分の1を超えないよう制限し、テック業界内での分散を徹底しています。

この制限により、特定の銘柄や分野に偏ることを防ぐとともに、下位銘柄も一定比率を保てる仕組みになっています。

STEP 4:年2回の定期的な銘柄入れ替えとリバランス

一歩テック20は毎年6月と11月の年2回、定期的な銘柄入れ替えを実施します。
複数銘柄が対象となることも多く、2025年は6月に2社、12月には3社が入れ替えとなっています。

2025年6月銘柄名
新規採用 (IN)アーム・ホールディングス
パランティア・テクノロジーズ
除外 (OUT)アプライド・マテリアルズ
パロアルト・ネットワークス
2025年12月銘柄名
新規採用 (IN)アプライド・マテリアルズ
ラムリサーチ
マイクロン・テクノロジー
除外 (OUT)アドビ
アーム・ホールディングス
テキサス・インスツルメンツ

2025年はアームを半年で入れ替えるなど、強い銘柄へ更新する新陳代謝の速さが際立ちました。頻繁な入れ替えは売買コストの要因にもなりますが、急成長銘柄を早めに取り込める点は大きな魅力です。

その他の強み:信託報酬の低さと当日約定

一歩テック20の強みは、その銘柄選定ルールだけなく他にもあります。
運用コストの低さと、海外資産を対象としながらも「国内資産」のようなスピード感で取引できる点が、投資家にとって大きなメリットです。

FANG+に差をつける信託報酬

実質的な信託報酬は、年0.495%(税込)以内に設定されています。

同じく米国テック株への集中投資ファンドである「iFreeNEXT FANG+インデックス(年0.775%)」に対して、年間約0.28%のコスト差があります。

わずかな差に思えるかもしれませんが、10年、20年という長期の積立投資では、このコストの差が運用益を大きく左右します。

海外投資信託では珍しい「当日約定」

通常、海外株に投資する投資信託は注文した翌営業日の価格(基準価額)で約定します。
(オルカン、S&P500、FANG+、メガ10など)

しかし、一歩テック20は「注文した当日の基準価額」で約定するという、独自の強みを持っています。

  • 仕組み: 直接米国株を買いに行くのではなく、東証に上場しているETF「グローバルX US テック・トップ20 ETF(2244)」を投資対象にしているため、国内資産と同様のスケジュールで約定が可能。
  • メリット: 注文日に株価や為替を見て、基準価額を推察した上で売買判断ができます。スポット購入だけではなく、特に売却時に強みとなります。

さらには平日15:30まで、NASDAQ100などのCFD(時間外取引)の方向性も考慮することができます。

どんな投資家に向いているファンドか?

ここまで解説した一歩テック20の強みや特徴を踏まえて、どんな投資家に向いているのかまとめます。

  • S&P500より攻めたいが、FANG+(10銘柄)には抵抗がある
    S&P500では物足りないと思いつつ、10銘柄への集中投資はリスクが高すぎると感じる方に最適です。20銘柄への分散、かつセクターキャップ(25%上限)のおかげで、一定の分散効果を得られます。
  • ETFよりも投資信託で運用したい人
    当日約定により「暴落時にタイムリーに買いたい」「売却時に大きくブレたくない」というETFのような機動性を持ちつつ、少額投資や自動積立、分配金の自動再投資といった投資信託ならではの管理の楽さを捨てたくない人にとって、これ以上の選択肢はありません。
  • コストも重視する人
    FANG+など他の集中投資型ファンドに比べ、年0.495%という低コストは長期保有において強力な味方になります。

◆筆者の視点

インデックス投資の王道(S&P500やオルカン)をコア(中核)に据えつつ、より高いリターンを狙うサテライト枠として、本ファンドは非常に優秀です。

特に、海外資産でありながら「当日約定」ができる利便性は「投資信託でありながら相場急変に対応できる」「売却時の手取りが安定」という、安心感を与えてくれます。

集中投資でありながらある程度の分散性を備え、コストを抑えて柔軟な管理が可能という点が「一歩テック20」の強みと言えるでしょう。

まとめ:一歩テック20は「最有力サテライト候補」

「一歩先いく US テック・トップ20インデックス」は、投資信託の手軽さとETFの機動性をハイブリッドにしたような、極めて現代的なファンドです。

  • 「尖った成長性」を、20銘柄の分散とキャップでコントロール
  • 「コストの低さ」で合理的に長期保有を後押し
  • 「当日約定」により、海外投資信託のタイムラグという弱点を克服

米国テック株の成長を信じているけれど、リスク管理や利便性にも妥協したくない。そんな投資家のニーズに対する、2026年時点での一つの正解といえるでしょう。

もちろん集中投資である以上、オルカンやS&P500に比べれば値動きは激しくなる傾向があります。また、マグニフィセント7のような巨大企業が順当に成長したときに、分散が裏目に出てFANG+に劣後する可能性もあります。

それでもこの一歩テック20の強みや特徴に魅力を感じたのであれば、新NISAの成長投資枠で「サテライト候補」として、この選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

【重要事項】 当記事は、各投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

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