- Just Keep Buying(ジャストキープバイイング)は、インデックス投資家の必携バイブル
- 100年以上の市場データから、「ただ買い続けること」の優位性を証明
- 暴落や含み損を、将来の利益を得るための「市場の手数料」と割り切るマインドセット
新NISAで定番となったインデックス投資は、現在も大いに人気を集めています。
この「買って放置するだけ」のインデックス投資でも、投資初心者にとっては「いつ買うべきか」「相場の変動にどう向き合うか」は大きな悩みです。
直近の急な下落局面でも、不安を感じた方は多かったのではないでしょうか。私自身もその一人です。
今回紹介する書籍『Just Keep Buying(ジャストキープバイイング)』は、100年以上の市場データを徹底分析し、「ただ買い続けること」が最も確実な資産形成の方法だと示しています。
「貯金力アップ編」と「投資力アップ編」の二部構成で、インデックス投資に必要なマインドと実践法を初心者にもやさしく解説してくれます。
書籍『Just Keep Buying』の基本情報
『Just Keep Buying(ジャストキープバイイング)』は、金融データアナリストであり人気ファイナンシャルブロガーのニック・マジューリ氏による投資本です。
価格: 1,870円(税込)
書籍名: Just Keep Buying(ジャストキープバイイング)
著者: Nick Maggiulli(ニック・マジューリ)
出版社: ダイヤモンド社
発売日: 2023年6月
💡発売以来、多くの投資家やインフルエンサーの間で話題となり、SNSやブログで広く紹介されています。
こんな悩みを持つ人におすすめ
インデックス投資はシンプルなようで、実際に始めてみると不安や迷いがつきものです。
『Just Keep Buying』は、そんな投資初心者の悩みや疑問に寄り添いながら、冷静で現実的な考え方を教えてくれる本です。
こんな悩みを抱えている方には、特におすすめです:
- 投資を始めてみたけれど、なかなか増えなくてつまらない
- 含み損だとストレスが溜まる
- 暴落が怖い
- 相場の値動きが気になってしまう
- 将来本当に資産が増えるのか、自信が持てない
インデックス投資を始めた直後は、誰でもこのような不安があるのが当たり前ですが、長く続けていると慣れてきます。
しかし慣れるまでの間、こういった不安がつらかったり、辞めてしまったりしたら、人生にとって非常に大きな損失になります。
本書では、インデックス投資家が持つべきマインドに至る手助けをしてくれる一冊です。
『Just Keep Buying』で学べる!投資初心者に刺さる5つのポイント
投資本は数多くありますが、この本ではデータに裏付けられた実践的な考え方で、他とは一線を画しています。
もちろん、ここでは掘り下げて解説することはできません。
安易な要約で片付けてしまうのは著者へのリスペクトに欠けますし、何よりこれから本書を手に取る皆さんの『発見する楽しみ』を奪ってしまうからです。
特に印象的だった5つのポイントに絞ってご紹介します。
インフレから資産を守り、老後に備えるために投資をする
「なぜ私たちは投資をすべきなのか?」という本質的な問いに対して、明快な答えを提示しています。
それは、インフレによってお金の価値が目減りするリスクに備え、将来の生活資金(特に老後)を確保するためです。
データで証明された「買い続ける戦略」
“市場タイミングを狙うよりも、毎月積立を続けた方が長期的に安定したリターンが得られる”
本書では、100年以上の株式市場データをもとに、上昇や下落を繰り返す中でドルコスト平均法の有効性が繰り返し検証されています。
2025年4月、トランプ関税の影響で▲24.1%の下落を経験し新NISAが初めて含み損になったとき、メンタル面で筆者を支えてくれたのがこの本でした。
投資の世界では「いつ買うか」より「やめずに買い続けられるか」の方が重要だと、データで裏付けています。
貯金と仕事への注力のバランス
「投資の利益が小さいうちは、収入を増やす努力の方がリターンが大きい」この考え方は、特に働き盛りの読者にとって非常に実践的です。
“毎年の貯金額”が”毎年の投資収益”を上回っている間は、投資に神経質になりすぎず、まずは仕事やスキル向上に注力することが合理的だとしています。
値動きや含み損は「市場の手数料」
市場の上下に一喜一憂してしまうのは誰にでもあることです。
しかし本書では、短期的な含み損や値動きに耐えることこそが「市場のメリットを享受する手数料」であると説いています。
それを払わずに成功だけ得ようとする”無賃乗車”はできない、ということです。
含み損を経験すること自体が、投資家として成長する通過点であるという前向きな見方が印象的です。
短期的な含み損は将来の利益を得るための「手数料」である。そう考えるだけで、一時的なマイナス表示も「必要経費」として冷静に受け止められるようになります。
投資は結局「続ける力」がすべて
どんなに優れた理論やタイミングも、実行し続けなければ意味がありません。
結論は非常にシンプルで、タイトルの通り「ただ買い続けること」です。
自分に課す「21の経済的ルール」
本書の最後には、まとめとしてこのような問いがあります。
明日、あなたは過去100年間のある時点にタイムスリップし、現在の人生についての記憶はなく、未来がどうなるかも知らない状態で目を覚ます。ただし、従うべき経済的ルールを自分に課すことはできる。
資産を最大限に増やすために、あなたは自分に何を伝えるだろうか?
(『Just Keep Buying』より引用)
さらに”未来は繰り返されない”と仮定されているため、「アップル株を買え」「ビットコインに投資しろ」といった具体的な行動を指示しても意味がありません。
では、この状況で著者が自分に課すとしたら、どんなルールを選ぶのか?
その答えこそが、本書『Just Keep Buying』に込められた「21の経済的ルール」なのです。
時代や環境が変わっても通用する普遍的なマネールールを、貯金・支出・投資・リスク管理といった多角的な視点から学べるのが、この一冊の魅力です。
そして21のルールの最後にはこうまとめられています。
「タイムスリップは必要なく、私たちはこの仮定のゲームを既にプレーしている」
『Just Keep Buying』を教科書にして、つみたて投資を続けた結果
本書の理論が、実際の相場でどれほど通用するのか。筆者自身の新NISA運用実績(24ヶ月間)の軌跡を振り返ります。

2024年の新NISA制度開始以来、順調に右肩上がりを続けていた資産ですが、投資開始から16ヶ月目に一時的に「マイナス転換(含み損)」を記録したのです。
トランプ関税施策などの影響を受け、短期間で▲24.1%の急落。1年以上かけて積み上げた含み益をすべて吐き出し、一転して含み損になりました。
ここで「これ以上損をしたくない」と積立を止める選択肢もあったかもしれませんが、本書の教訓を信じ「ただ買い続ける」ことを継続しました。
この急落時も逃げ出さずにいた結果、24ヶ月目となる2025年末には含み益27.44%まで力強く回復しました。
もし16ヶ月目のマイナス転換で心が折れていたら、このリターンの恩恵を受けることはできませんでした。100年のデータが示す「Just Keep Buying」の正しさを、身をもって実感しています。
インデックス投資に必要なマインドセットが備わっていれば、あとは『正しい設定』をして放置するだけです。
✅新NISA積立設定&放置で+27.44%を実現した設定内容の詳細は別記事で公開しています
まとめ:とにかく買い続けよう
本書『Just Keep Buying』は、長期的に資産を増やすための「買い続ける力」と、「それを支える心構え」を教えてくれる一冊です。
未来がどう動くかは誰にもわかりませんが、経済的ルールを自分に課して守り続けることは、確実に成功への近道になります。
インデックス投資初心者が抱えがちな迷いや不安を乗り越えたいなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。必ずあなたの資産形成を後押ししてくれます。


