FANG+(ファングプラス)とは?構成銘柄・リスク・運用実績を解説

資産運用・投資
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この記事の結論
  • FANG+(ファングプラス)は米国の注目ハイテク企業10社に集中投資するインデックス
  • 短期〜中期の成長株投資として魅力的だが、値動きが大きい
  • 超長期投資では「原則固定」の構成銘柄が制約になる可能性
  • 新NISAで運用する場合、オルカンなど分散型ファンドと組み合わせてリスク管理

FANG+(ファングプラス)は、米国の成長企業10社に投資するインデックスです。
特に「iFreeNEXT FANG+インデックス」は、ここ数年の高いリターンが注目されて大人気となっています。

一方で、少数銘柄に集中投資するため値動きは大きく、リスク管理も重要です。

本記事では、FANG+の仕組みや構成銘柄、直近の運用成績に加え、新NISAでの活用法を解説します。

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FANG+とは?|ハイテク成長株に集中投資

FANG+(ファングプラス)は、米国の代表的なテクノロジー企業や成長企業10社に投資するインデックス(株価指数)です。

名前の由来は、Facebook(現Meta)、Amazon、Netflix、Google(Alphabet)の頭文字「FANG」に、AppleやMicrosoftなどその他の企業をプラスすることからFANG+となっています。

この「FANG」の4社以外の銘柄は、入れ替えが実施されることもあります。

FANG+の特徴

FANG+は大手IT・ハイテク企業10社に絞ったインデックスです。S&P500のように幅広い業種に分散する株価指数と比べると、構成銘柄数は少なく、集中投資の性質があります。

そのため企業の成長性は高くリターンも大きくなりやすい一方、値動きが激しいという特徴もあります。

・少数精鋭の構成銘柄
構成銘柄はたった10社だけです。大企業に絞り集中投資するため、分散効果は限定的です。

・均等ウェイトで投資
時価総額加重型とは異なり、全銘柄にほぼ同じ割合で投資するため、特定の企業に偏りすぎない点が特徴です。

・成長分野に特化
AIやクラウド、デジタルトランスフォーメーションなど、成長が期待されるテクノロジー分野の企業が中心です。

FANG+の構成銘柄(2025年9月最新版)

FANG+は次の10社で構成されています。

銘柄名(英語)銘柄名(日本語)業種名
NETFLIX INCネットフリックスコミュニケーション・サービス
CROWDSTRIKE HOLDINGS INC – Aクラウドストライク情報技術
SERVICENOW INCサービスナウ情報技術
MICROSOFT CORPマイクロソフト情報技術
APPLE INCアップル情報技術
BROADCOM INCブロードコム情報技術
ALPHABET INC-CL Aアルファベットコミュニケーション・サービス
AMAZON.COM INCアマゾン・ドット・コム一般消費財・サービス
META PLATFORMS INC CLASS Aメタ・プラットフォームズコミュニケーション・サービス
NVIDIA CORPエヌビディア情報技術

業種としては情報技術が6社、コミュニケーション・サービスが3社、一般消費財・サービスが1社と、主にIT・通信セクターに集中しています。

この集中投資は、成長性の高さやイノベーションを取り込む強みがある反面、テクノロジー業界全体の景気変動や規制リスクに影響を受けやすいという欠点もあります。

銘柄ごとの割合は均等に投資しますので、リバランス時には各社10%のウェイトになり、その後の値動きで比率が変化していきます。

2023年と2024年は、9月に構成銘柄の入れ替えが実施されましたが、今年2025年は入れ替えはありませんでした。

iFreeNEXT FANG+の実績|他ファンドとの違い

iFreeNEXT FANG+インデックスは、FANG+指数に連動する代表的なインデックスファンドです。

その月次レポートから、最近の運用成績を見ていきましょう。

構成銘柄ごとの騰落率

iFreeNEXT FANG+インデックスの各構成銘柄は、2025年5月末時点で以下のような騰落率となっています。

構成銘柄1カ月騰落率3カ月騰落率1年騰落率
アップル9.7%24.2%9.8%
アマゾン・ドット・コム▲4.1%0.1%17.8%
メタ▲0.5%▲0.4%28.7%
アルファベット(グーグル)14.3%38.1%47.2%
ネットフリックス▲0.8%▲10.5%69.0%
エヌビディア7.1%18.1%53.7%
マイクロソフト2.2%4.3%21.3%
ブロードコム11.1%19.9%93.1%
クラウドストライク15.7%▲3.7%74.8%
サービスナウ0.3%▲10.5%2.9%
単純平均5.5%8.0%41.8%

✅引用元:iFreeNEXT FANG+ 月次レポート

このようにFANG+10銘柄のここ1年間のドル建て騰落率では、値動きの激しさが際立っています。

1ヶ月騰落率の単純平均は+5.5%で、直近ではブロードコム(+11.1%)やクラウドストライク(+15.7%)が全体を押し上げました。一方、アマゾン(▲4.1%)やネットフリックス(▲0.8%)はやや調整が見られます。

3か月騰落率の平均は+8.0%で、グーグル(+38.1%)やブロードコム(+19.9%)の好調が目立ちましたが、ネットフリックスやサービスナウは二桁のマイナスとなり、銘柄間の差が明確に表れています。

1年トータルでは平均+41.8%と高水準を維持しており、ブロードコム(+93.1%)やクラウドストライク(+74.8%)が大きく上昇しています。アップル(+9.8%)やサービスナウ(+2.9%)は比較的控えめな伸びにとどまっています。

このように、構成銘柄間のパフォーマンス格差が大きい点もFANG+指数の特徴です。それでも1年間で全銘柄がプラスとなり、平均で40%を超える上昇を記録していることから、指数全体の成長力の高さがうかがえます。

S&P500・オルカンとの比較(円建て)

ここでは為替も含めた円建て基準価額の推移を、新NISAで人気のインデックスファンド「S&P500」「オルカン」の運用成績と比較します。

比較対象とする「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は米国主要500社に分散投資できる王道ファンド、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は全世界を対象にした広域分散型のファンドです。

それぞれ2025年9月末を起点とした基準価額の騰落率です。

ファンド名1ヶ月騰落率3ヶ月騰落率1年騰落率
iFreeNEXT FANG+インデックス5.3%11.5%47.4%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)3.9%11.2%22.4%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)4.1%10.6%22.1%

✅引用元:
iFreeNEXT FANG+月次レポート
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 月次レポート
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 月次レポート

この1年間は為替もやや円安となっていて、先ほどのドル建て騰落率よりも、円建て基準価額の騰落率の方が好実績となっています。FANG+はS&P500やオルカンの約2倍となり、成長株の勢いをしっかりと捉えた結果となっています。

S&P500やオルカンも素晴らしいリターンで、短期では大きな差がついていませんが、中期的にはFANG+の集中投資によるリターンの高さが際立ちます。

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FANG+は新NISAに向いている?

FANG+を新NISA制度で購入することは、投資戦略としてはどうでしょうか。

ここ数年のリターンは素晴らしく、短期~中期の投資ではMVPとも言える存在です。しかし新NISAは、若い人にとっては30年以上の超長期投資を前提としています。30年後の世界や企業の状況は予測が難しく、現在トップの企業でも将来どうなるかは分かりません。

今から30年前の1995年を考えてみると、当時の米国トップ企業は「エクソン」や「コカ・コーラ」、「フィリップモリス」です。

『FANG』各社はまだ存在していない、あるいは創業期にあたります。

『FANG』各社の創業年
Facebook(現Meta):2004年
Amazon:1994年
Netflix:1997年
Google(Alphabet):1998年

FANG+は主要銘柄4社(Meta、Amazon、Netflix、Google)は「原則固定」とされていて、超長期投資の視点では将来的にリスクになり得ます。さらに、後発の「トップ企業に投資する」タイプの投資信託に成績で劣る可能性も否定できません。

こうした点から、FANG+は短期~中期の成長株投資としては魅力的ですが、数十年の超長期投資を前提としたNISA口座での投資には注意が必要です。

一方で、金融庁で検討されている「スイッチング機能」が導入されれば、含み益も含めて投資先を切り替えられる可能性があり、FANG+にとって追い風となるかもしれません。

まとめ|FANG+は高成長!”値動きの幅”には注意

FANG+インデックスは、直近の月次レポートでも他の主要インデックスを大きく上回るリターンを示しており、その成長力の高さが注目されています。

しかし、構成銘柄はわずか10社で、テクノロジー分野に偏っているため、景気後退や個別企業のニュースに左右されやすく、値動きの幅が大きいのが特徴です。「ハイリスク・ハイリターン型」の投資対象といえるでしょう。

S&P500や全世界株(オルカン)のような広く分散されたファンドは、比較的安定した値動きをする一方で、FANG+は値動きの幅が大きいため、投資比率には慎重さが求められます。

FANG+を活用するのであれば、集中投資するのではなく、S&P500やオルカンと組み合わせてリスクを分散しつつ成長性を取り入れる運用スタイルが有力です。ポートフォリオの一部にFANG+を加えることで、安定と成長のバランスを取ることができます。

過去の成績だけで判断するのではなく、自分のリスク許容度をよく見極めて、無理のない範囲でFANG+を活用していきましょう。

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【重要事項】 当記事は、各投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。

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