スマートフォンは非常に便利で欠かせませんが、10万円を超える買い物なので少しでも安く入手したいですね。
NTTドコモの「いつでもカエドキプログラム」は、最新機種を実質数十円～５万円程度で購入できるということで一見魅力的ですが、デメリットはないのかと不安になる人も多いでしょう。
今回は「いつでもカエドキプログラム」が本当におトクなのか、実際に『購入→返却→再購入』をした体験談をもとに解説します。
いつでもカエドキプログラムとは？
「いつでもカエドキプログラム」を調べてみると、分割・残価設定・返却などその仕組みは一見複雑です。
これをシンプルに説明します。
- 購入時に2年後の買い取り価格を設定
- その買い取り価格で足りない金額を、購入から2年間で分割払い
- 2年後に予定通り買い取ってもらい、残額を精算する
例をあげると
①10万円のiPhoneを購入。2年後の買い取り査定は8万円
②差額の2万円を、2年間で分割払い
③2年後に8万円で買い取ってもらい(返却し)精算完了
これだけです。
先に結論ですが、10万円の買い物であるとしっかり認識していれば「いつでもカエドキプログラム」には特別なデメリットや罠はありません。
もし2万円でiPhoneを購入したと考えてしまうと大きな認識違いで、あとから誤算が生じてしまう可能性があるので注意が必要です。
返却しない(できない)ときは？
では2年後に返却しないときはどうなるかというと、残額(買い取ってもらうはずだった金額)を分割もしくは一括で支払う必要があります。
この点をデメリットとしている解説も見かけますが、そもそもの本体価格で購入しただけなので損をするわけではありません。
先ほどの例であれば「10万円のiPhone」と納得して購入していれば、2年後に「8万円で売って精算するか」「自分で8万円支払って精算するか」は選べるわけです。
それでは破損や紛失があった場合はどうでしょうか。
まず画面割れなどの破損により査定基準を満たしていない場合、買い取り価格を22,000円減額されてしまいます。(＝22,000円を追加で支払う必要があります)
最悪なのは紛失で、返却不可能なので残額を自分で支払う必要があります。
このように破損や紛失は最も懸念しなければいけませんが、普通に購入したとしても破損や紛失の被害は同様です。いつでもカエドキプログラムならではのデメリットではありませんね。
返却方法は？
返却方法については、郵送もしくはドコモショップへの持ち込みです。
自分の場合はドコモショップに持ち込みました。直接持っていくのは手間ですが、何日も査定待ちして後から追加料金を請求されたら嫌だなと思ったからです。
来店予約をしてドコモショップに行けば、10分ほどで買い取り完了します。画面が割れておらず普通に充電できればOKのようです。
注意点は2年後に忘れないようにすることです。特に通知がなかったので、自分で期間を管理する必要がありそうです。
今年12月に買ったら、返却期限は2年後の12月中です。
実例：2年前にプログラム利用
ここからは実例を紹介します。
前回の購入から返却まで
前回は2022年11月にいつでもカエドキプログラムを利用し、iPhone13(128GB)を68,664円で購入しました。
2年後の買い取り査定は68,640円でしたので差額の24円を分割支払いし、2年後である先月、無事に査定通りに買い取ってもらいました。
これで実質24円で2年間使えたことになります。
現在のiPhone13の相場
今時点のiPhone13(128GB)の買い取り価格を調べてみると、使用品であれば高くても5万円程度のようです。
中古で購入する際の価格で64,800円～となっていますので、それよりも高く下取りに出せています。
結果的にいつでもカエドキプログラムの2年後の買い取り価格は、わりと優遇されていたことになります。
もし店舗やフリマアプリなど68,640円より高く売る手段があればあれば、そちらで売ってドコモの残額を精算すればいいだけですね。
今回の購入
今回はiPhone15の128GBを108,592円で購入しています。
2年後の買い取り査定は86,592円で、残念ながら分割で支払う金額は前回よりかなり増えてしまいました。
購入価格と2年後の買い取り価格の差額である22,000円を分割で支払います。
頑張ってもっと安い店を探せば差額の22,000円を抑えられたかもしれませんが、返却期限も迫っていたのでこれで良しとします。
いつでもカエドキプログラムにより、買い替えタイミングをある程度制限されてしまうのはデメリットと言えるかもしれませんね。
まとめ：いつでもカエドキプログラムはおトク
今回はいつでもカエドキプログラムを簡潔に解説しました。
ちなみに2年の間にドコモを解約したくなった場合も、解約できないような縛りや違約金はありません。機種代金の支払いと2年後の返却だけ、継続して行います。
繰り返しになりますが、返却しない場合の価格で購入判断することが1番重要です。
そこさえ勘違いしなければ、2年後に有利な価格で買い取ってもらうことができるおトクな仕組みと言えるでしょう。
