- どちらが有利かというと、オルカンとオルカン(除く日本)に大きな優劣の差はなし
- 【2026年2月速報】「除く日本」は純資産1兆円、本家オルカンは10兆円を突破!
- 過去5年のリターンでは、「除く日本」が本家オルカンを上回る実績を記録(2025年末時点)
- 日本株を多く所有する場合のバランス調整に「除く日本」を活用
新NISAの投資先として、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は大人気です。
これらに加え、最近特に注目を集めているのがeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)です。
そんな中、三菱UFJアセットマネジメントより注目すべき発表がありました。
2026年2月、ついに『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』の🔎純資産総額が1兆円を突破したのです。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):本家オルカン
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本):オルカン(除く日本)
資産形成ジャーナルでは、1兆円規模のメガファンドへと成長した『除く日本』の『本家オルカン』との違いを、投資比率や手数料、そして最新の実績などわかりやすく比較・解説します。
本家オルカンとオルカン(除く日本)、どっちが有利?
本家オルカンとオルカン(除く日本)はどっちが有利か?の結論からいうと、各自の「投資スタイル」や「現在の資産状況」によって変わります。
両者の運用コストや基本的な仕組みに大きな差はなく、選ぶポイントはシンプルに「全世界への投資に日本株を含めたいか」という1点に集約されるからです。
これまで「本家オルカン」が圧倒的な人気を誇ってきましたが、今回『除く日本』も純資産総額1兆円を突破したことで、純資産の額としては「どちらも安心して選べる選択肢」となりました。
- 本家オルカン: これ1本で文字通り「まるごと世界」に投資したい人向け
- オルカン(除く日本): 日本株をすでに保有している人が、資産のバランスを調整するための選択肢
✅eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の構成比率や日本企業の割合は別の記事で詳しく解説しています。
オルカン(除く日本)|純資産総額と基準価額の推移
実績・人気・知名度がトップクラスの本家オルカンと比べて、除く日本はこれまで『知る人ぞ知る選択肢』という立ち位置でした。
実際の純資産総額と資産推移グラフを見ると、右肩上がりで成長していて、特に基準価額の上昇はわずかながらオルカンを上回っています。

◆引用元
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)公式:純資産総額1兆円突破のお知らせ
純資産総額こそ本家オルカンには及びませんが、冒頭でお伝えしたとおり1兆円を突破したことで、数ある投資信託の中でも「国内最大級のメガファンド」であると言えます。
オルカンとオルカン(除く日本)の違い
本家オルカンとオルカン(除く日本)の主な違いを詳しく見ていきましょう。
国別・地域別|投資比率の違い
本家オルカンとオルカン(除く日本)の投資先は、時価総額に応じて概ね以下の比率で構成されています。
| 国・地域 | 本家オルカン | 除く日本 |
| 米国 | 64.7% | 67.9% |
| 日本 | 4.8% | 0.0% |
| 他の先進国 | 19.7% | 20.8% |
| 新興国 | 10.8% | 11.3% |
◆引用元
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)公式:交付目論見書
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)公式:交付目論見書
本家オルカンに対して(除く日本)は、日本への投資を0%にすることで、残りの国々の比率が相対的に増加しています。
この「日本株を除く」ことが、両者の最大の違いです。
信託報酬(運用手数料)の違いは?
次に、運用手数料(信託報酬)を比較します。結論からいうと、どちらも年率0.05775%(税込)と同額に設定されています。
投資額100万円に対して、年間のコストはわずか577.5円。これは業界最低水準であり、どちらを選んでもコスト面での不利はありません。
運用報告書に記載される「実質コスト」で数円程度の差が出る可能性はありますが、1兆円規模の純資産を持つ両ファンドにおいては、誤差の範囲と考えて良いでしょう。
過去リターンの比較
最も気になる「実績」の違いを比較します。三菱UFJアセットマネジメントが発表した最新の騰落率データ(2025年12月30日時点)は以下の通りです。
| ファンド名 | 過去1年 | 過去3年 | 過去5年 |
| オルカン(除く日本) | +20.3% | +109.1% | +164.5% |
| 本家オルカン | +20.5% | +108.2% | +160.9% |
◆引用元
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)公式:純資産総額1兆円突破のお知らせ
直近1年は日本株の好調で本家がわずかに上回る一方、5年リターンでは「除く日本」が優勢ですが、いずれも大きな差はありません。
「どちらが上か」ではなく、「日本株を別で保有しているか」などの資産状況次第で、各自の🔎ポートフォリオに合わせて選ぶことが正着と言えます。
純資産総額の違い
最後に投資信託の規模を表す純資産総額の違いです。
◆2026年2月時点の純資産総額
・本家オルカン:2026年2月10日 純資産総額10兆円突破のお知らせ
・オルカン(除く日本):2026年2月12日 純資産総額1兆円突破のお知らせ
運用成績はほぼ同じですが、本家オルカンの人気や知名度が圧倒的で、純資産総額はちょうど10倍となっています。
とはいえ、オルカン(除く日本)の純資産総額も前述の通り国内最大級で、安心して投資できます。
オルカン(除く日本)が向いている人
ここまで見てきたように2つのオルカンに大きな違いはありません。
ではオルカン(除く日本)はなんのためにあるか
最大の理由は、日本株に多額の投資をしている人が、本家オルカンに投資をすると日本株への投資割合が大きくなりすぎることを防ぐためです。
日本の個別株で長期保有の高配当株投資をしている場合など、あえてオルカン(除く日本)を選択することで、本家オルカンを選択した場合と比べて、保有資産の中の日本株や日本円の割合を抑えることができます。
過去に、100億円トレーダーで有名なテスタさんが「オルカンデビューしました!」とXでポストされているのを見かけましたが、本家オルカンではなくオルカン(除く日本)を購入されていました。
これはテスタさんが元から日本株を多く保有されているためと推察されます。
まとめ:どちらのオルカンも優秀!
本家オルカンとオルカン(除く日本)は、どちらも世界株式に幅広く分散投資できる非常に優れた投資信託です。
そのため、パフォーマンス面で「圧倒的にどちらかが有利」と言えるほどの大きな差はありません。
基本的には、日本株も含めてバランスよく世界に分散したい場合は本家オルカンを選ぶのがシンプルで間違いのない選択です。迷った場合はこの王道コースを選んでおきましょう。
一方で、日本株の個別株投資をすでに行っている場合や、日本資産への偏りを意識的に減らしたい場合には、オルカン(除く日本)を選ぶという考え方も十分に合理的です。
給与や生活資金が円建てである以上、無意識のうちに「日本への依存度」は高くなりがちなので、資産配分の調整という意味では有効な選択肢になります。
どちらを選ぶにしても大切なのは、自分の資産全体のバランスをどう設計したいかを考え、そのうえで安心して長期で継続できるスタイルを選ぶことです。
【重要事項】 当記事は、各投資信託に関する情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れのリスクや、市場の変動、為替レートの変動等により損失が生じる可能性があります。また、過去の運用成績は将来の運用成績を保証するものではありません。最終的な投資判断はご自身の責任において、十分な情報に基づいて行ってください。



