2024年もあと1日となりました。
ふるさと納税は毎年12月31日が締め切りなので、駆け込み注文を検討している人もいるかもしれませんが、年末の注文には注意が必要です。
もう注文を終えている人も、ワンストップ特例申請がしっかり完了しているかどうか、念のため確認しておくと良いでしょう。
- 年末のかけこみ注文は間に合うのか
- ワンストップ申請状況はどこで確認するのか
こんな疑問を解決するために、ふるさと納税の年末のポイントについて解説します。
(確定申告はせず年末調整だけの会社員向けの内容です)
ふるさと納税の限度額
まずはふるさと納税の限度額についておさらいです。
2024年にふるさと納税すると、2025年6月から1年間支払う住民税が税額控除されます。
また、その住民税額は2024年の収入によって計算されます。
ふるさと納税の限度額シミュレーターは、前年2023年の収入を入力していたと思いますので、あくまで仮の限度額です。
2024年に収入が激減したり、控除が増えたりすると限度額は下がりますので注意が必要です。
毎年最後の給与のタイミングで「源泉徴収票」が発行されて以降は、そこに記載されている収入や控除額でシミュレーターを使えば正確な限度額を計算できます。
この点は年末にふるさと納税するメリットではありますが、次に解説する期限について注意が必要です。
年末ふるさと納税の期限
年末に駆け込みふるさと納税をするときは、以下の2つの期限に注意してください。
12月31日中に決済まで完了
期限の1つめは、12月31日中に決済まで完了することです。
ほとんどの人がクレジットカード決済やオンライン決済を設定していて即時決済されるかと思います。
この場合は「注文日=納付日」となり、12月31日23:59までに注文完了すればOKです。
注意が必要になるのはコンビニ決済で、実際にコンビニで支払った日が納付日になります。年内に注文したとしても、支払いが翌年であれば翌年分のふるさと納税になってしまいます。
1月10日までにワンストップ特例申請を完了
もう1つの期限は、1月10日までにワンストップ特例申請を完了することです。
この期限に間に合わないと確定申告が必要になります。
12月31日に駆け込み注文すると、自治体側では年明け1月6日(月)に確認して書類を発送することになるでしょう。
オンライン申請であれば、書類が届いたらすぐに申請すれば間に合いそうです。うっかり数日放置しないようにだけ気を付けましょう。
問題はオンラインではなく郵送で手続きをする場合で、1月10日必着の期限となっています。
すぐに同封物の用意と書類記入を済ませて投函すれば間に合うかもしれませんが、郵送の遅れなど不可抗力で期限を過ぎる可能性がゼロとは言えませんね。
1月10日の期限を過ぎてしまうと、確定申告をしないと寄付金控除を受けられず、ただ寄付しただけになってしまいます。
駆け込みふるさと納税の場合は、ワンストップ特例申請の郵送対応は避けた方が無難でしょう。
どのみち確定申告の予定がある場合は、この1月10日の期限は気にしなくても大丈夫です。
(ワンストップ特例申請をした場合でも、確定申告時はふるさと納税の申告をしてください)
ワンストップ特例申請の確認
余裕を持ってふるさと納税を終えている人も、2024年の全ての寄付で申請が完了しているか、以下の方法で念のため確認しておきましょう。
申請漏れがあった場合は、上記と同様に1月10日が期限になります。
自治体マイページで確認
自治体マイページは、ふるさと納税を一元管理できる専用マイページです。
過去に使ったことがあれば上記ページからログインして、全ての寄付が表示され「受付完了」のステータスになっているか確認しましょう。
もし「未申請」のステータスがある場合は申請漏れです。2025年1月10日までにマイページ上で対応してください。
自治体マイページで表示されない寄付はメールで確認
上記のマイページは全ての市町村で導入しているわけではなく、表示されない自治体もあるようです。
その場合はワンストップ特例申請をしたときに「受付完了のお知らせ」メールが届いているはずです。
メールボックスで「ワンストップ 完了」など検索して探してみましょう。
ワンストップ特例申請受付完了のお知らせメールが届いていればOKです。
受付完了が確認できないとき
もしマイページ、メールボックスともに受付完了が確認できない寄付があれば、自治体の窓口に問い合わせましょう。
電話で問い合わせすればすぐに調べてくれると思います。
上記方法で全ての寄付の受付完了が確認できれば、今年のふるさと納税は無事に完了です。
個人的には来年以降は、自治体マイページに対応している市町村にだけふるさと納税すれば楽だなと思いました。
まとめ:駆け込みふるさと納税は期限に注意
今回はふるさと納税、特に年末駆け込みの場合の注意点を解説しました。
12月31日の今日は「今年のふるさと納税はあと○時間」といったWEB広告を見かけます。
確定申告をしない会社員であれば1月10日のタイトな期限に注意が必要ですが、そのような注意喚起がされておらず不親切と感じました。
ふるさと納税は非常にお得な制度ですが、正しく申請できていないと大損するリスクがあります。
油断せず再確認するようにしましょう。