インフレとは?インフレの意味と備え方を簡単に解説。

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日本では2021年後半から、様々な商品の値上げが続いていてニュースでもたびたび取り上げられています。

光熱費や日用品、外食など値上げの対象は一部の業界や商品に限らず、全体に広がっていますね。

これに伴って「インフレ」という言葉をよく耳にするようになりました。

今回はインフレとは何なのか、さらにそのメリットやデメリットを解説します。

インフレとは?

インフレとはインフレーションの略で、商品やサービスの価格が上がることにより相対的にお金の価値が下がる現象を指します。

例えば100円で買っていた缶コーヒーが、数年後に値上げで200円になったとします。

缶コーヒーの値段が倍になったわけですが、これは逆に考えると、缶コーヒーに対してお金の価値が半分になったとも言えますね。

もし缶コーヒーに限らず様々な商品やサービスの価格が倍になったらどうでしょう。100円は100円のままだとしても、実質的にお金の価値は半分になっています。

この現象が「インフレ」と呼ばれます。

反対に、商品やサービスの値段が下がり、相対的にお金の価値が上がることはデフレ(デフレーション)といいます。

インフレのメリットとデメリット

商品やサービスが値上がりしてしまうインフレは一見すると悪いことのように思われますが、メリットもあります。

インフレの状況であれば賃金の上昇が期待されることです。従業員の基本給を上げる賃上げのニュースも昨年から増えていますね。

  1. 価格が上がる
  2. 企業の利益が増加
  3. 労働者の賃金が上昇
  4. 消費できる金額が増える
  5. 需要が増加し価格が上がる

この循環が経済の成長には必要不可欠で、好循環を継続できれば国全体の生活を豊かにすることができます。

今までの日本は先進各国と比べて値上がりが少ないと同時に、賃金も上がらず経済が停滞気味でした。

最近では物価の上昇とともに、賃金上昇と経済の成長が期待されています。

しかし商品やサービスが値上がりする勢いに賃金上昇が伴わなければ、生活は苦しくなる一方です。

家や車など大きい買い物のためにコツコツ貯金をしても、その間にも貯めたお金の価値自体が下がってしまいます。

収入が増えるとしても、貯めたお金の価値が下がってしまうことはシンプルにデメリットといえます。

インフレに備えるには

インフレはお金の価値が下がるデメリットはあるものの、経済の成長には欠かせません。

このインフレに備えるにはどうすればよいかというとインフレに強い資産を持つことです。

インフレに弱い資産

まずインフレに弱い資産を知っておきましょう。

  1. 現金
  2. 預金
  3. 保険
  4. 国内債券

現金は当然として、銀行預金も現在は金利が非常に低いため現金とほぼ同義です。

保険については、満期保険金や死亡保険金は数十年後まで金額が変わらない場合がほとんどで、これもインフレに対応することができません。

国内債券は、お金を貸して数年後に返して貰う金融商品です。利息があるので多少マシではありますが、インフレが続いてしまうとやはり資産は目減りするでしょう。

インフレに強い資産

インフレの備えとしては、次のような資産が挙げられます。

  1. 株式や投資信託
  2. 実物資産
  3. 借金

インフレ対策1つめは株や投資信託に投資することです。

これらの金融資産はインフレに合わせて値上がりする傾向があります。さらにドル建てなど海外資産であれば、インフレによって日本円の価値が下がり円安が進んだ場合にも、円ベースでの価値を高めることができます。

2つめは金や不動産などの実物資産です。

こちらもインフレに合わせて値上がりが期待されるとともに、金融資産と比べると価値が急落する可能性が低くなっています。

3つめは借金することです。

インフレによってお金の価値が目減りすると、借金があった場合には相対的に借金が目減りすることになります。

もちろんあえて借金する必要はありませんので、考え方の参考程度です。

しかし知識と資産が十分にあれば、ローンを組んで不動産投資をすることは強力なインフレ対策になり得ます。

まとめ:インフレの意味と備え方

今回はインフレの意味や備え方を簡単に解説しました。

ちなみに日本の経済政策のインフレ目標は年に2%です。目標通りにインフレが進むと、20年後には物価が1.5倍になります。つまりお金の価値は2/3になりますね。

「資産が減る可能性があるから投資はしない」と現金預金のみを保持していると、インフレによってその価値はどんどん目減りしてしまうわけです。

現金預金のみではなく様々な資産に分散投資しておくことが、一番のインフレへの備えといえるでしょう。

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