証券外務員という資格をご存じでしょうか。
一般的には証券会社や銀行などの金融機関に所属して登録するもので、この資格を保持した外務員以外は、顧客に対して金融商品を勧めることができません。
そんな金融商品の専門資格である証券外務員試験ですが、金融機関に所属せずとも個人でこの資格を受験することができます。
この証券外務員資格には一種と二種があり、二種は取り扱える金融商品に制限があります。(運転免許のオートマ限定のようなものですね)
難易度や試験範囲に多少の差はありますが、二種→一種と順番に取得するよりも、最初から一種の勉強をする方がおすすめです。
本記事では、証券外務員資格を個人で取得するメリット、そして資格の有効期限について解説していきます。
受験を迷っている方や、金融商品に関わる知識を身に着けたいという方はぜひ参考にしてください。
証券外務員を個人で取得するメリット

金融機関で勤務する上で必須の証券外務員資格ですが、個人で取得するだけでも大きなメリットがあります。
キャリアチェンジやスキルアップ
個人で証券外務員一種資格を取得することは、将来的なキャリアチェンジやスキルアップの可能性が拡がります。
現在金融業界とは異なる分野で働いているとしても、将来的に金融業界への転職を検討している場合、事前に証券外務員資格を取得しておくことは大きなアドバンテージとなるはずです。
未経験であっても、現在の職種で培ったスキルに外務員資格を加えることで金融業界への道が開けるかもしれません。
投資に対する有効活用
証券外務員の受験を通じて得られる知識は自身の投資活動と資産運用に確実に役立ちます。
株式、債券、投資信託といった基本的な金融商品に加えて、信用取引、先物・オプション取引、外国証券といったより高度な金融商品の仕組みやリスク、リターンについて学習することができます。
日常的に投資をしている人でも、例えば信用取引の証拠金や、先物取引の仕組み、オプションの有効活用など意外と熟知していないこともあるのではないでしょうか。こうした難易度の高い投資知識についても体系的に身に付けることができます。
また、金融商品取引法などの関連法規について学ぶことは、不適切な勧誘や詐欺から身を守ることに繋がります。
証券外務員資格の有効期限
証券外務員資格そのものには有効期限はなく一生モノの資格です。
有効期限をネット検索すると「5年」と出てくるので紛らわしいですが、これは金融機関で外務員登録をした場合の更新期間です。
不正行為による取消処分はこの限りではありませんが、一度資格を取得すれば基本的にずっと有効で維持費もかかりません。心配せずトライしてみましょう。
ただし、この資格を使って実際に外務員として金融商品の販売や勧誘業務を行うためには、金融機関に所属して外務員登録を行うことが前提です。
個人で資格を取得しただけでは、外務員としての業務を行うことはできないことは覚えておきましょう。
証券外務員一種の勉強期間
勉強期間は1日1時間程度のペースで、2ヶ月から3ヶ月が一般的でしょう。
60時間~90時間もあれば9割以上の知識を習得できると考えられます。合格だけを目指すなら7割正答でOKです。
ツールはテキストと問題集が1冊ずつあれば十分で、おすすめ教材はこちらです。
まとめ:証券外務員試験で金融知識を身に付けよう
今回は証券外務員資格について簡単に解説しました。
証券外務員資格、特に一種を取得することは、スキルアップや資産運用のために非常に有意義です。
受験はWEB試験なので、試験日の制限がなく準備が出来たら自分のタイミングで予約をして受けることができます。ただ実施日が平日のみになりますので、その点は注意が必要です。
金融業界の専門資格ということでハードルが高く感じるかもしれませんが、もし興味を持ったら、迷わず挑戦してみてください!