消費税とは!消費税の計算や対象について

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普段から何気なく支払っている消費税ですが、その仕組みをご存じでしょうか。

例えば店で1,000円の商品を買うとき、税込で1,100円を支払いますよね。レシートには消費税100円と記載されます。ではこの100円を、店が消費税として納めるかというと実はそうではありません。

店は100円を消費税として預かりますが、納税するのは100円のうち一部だけです。

どうして100円のうち一部しか納税しないのか、気になりませんか?

今回は、最も身近な税金である消費税がテーマです。

消費税とは

まずは消費税の基本から。

消費税は最大の税収

日本にとって消費税は、所得税と並んで最大の税収となっています。次いで大きいのは法人税で、この3つの税だけで税収のおよそ8割を占めます。

日本の税収の内訳は、およそ消費税3割、所得税3割、法人税2割と覚えておきましょう。残る2割の中では、相続税や贈与税、固定資産税が大きな比率になっています。

課税対象と税率

消費税は、モノやサービスの対価を支払うときに課せられる税金で、消費者が負担して事業者(会社や店舗)が納税する間接税にあたります。

課税対象は下記の4つの要件を満たす取引です。

①日本国内で②事業者が事業として③対価を得て行う④資産の譲渡、貸付け、サービスの提供

配当金や保険金、寄付金などはこの要件に該当せず不課税です。

例外として、要件に該当する場合でも非課税となる取引がありますので見てみましょう。

  • 株式、債券
  • 郵便切手、印紙
  • 生命保険料、損害保険料
  • 土地の譲渡
  • 住宅の家賃
  • 教科用図書
  • 出産費用や埋葬料

「土地は消費されないから」、「家賃や出産費用は負担への配慮」、などの理由で非課税となっています。

消費税の現在の税率は10%で、内訳は国税7.8%、地方税2.2%です。

食料品などの購入は軽減税率の8%が適用されます。

納税の仕組み

次に納税の仕組みを簡単に解説します。

店で1,000円の商品を買うときは、商品価格1,000円+消費税100円を支払いますね。

では店側の仕入れを考えるとどうでしょうか。この商品を600円で仕入れているとすると、そのときに60円の消費税を仕入れ先に支払っていることになります。

これでは生産、流通の取引段階で二重三重に消費税がかかってしまいます。そこで税が累積しない仕組みとして

売上で預かる消費税 - 仕入で支払う消費税 = 実際に納税する消費税額

といった計算がされます。

先ほどの例では売上時に100円の消費税を預かりますが、仕入時に60円の消費税を支払っていますので、この店が納める消費税は40円ということになります。

まとめ:消費税の計算や対象

今回は消費税の計算や対象を解説しました。

昨年から始まったインボイス制度はまさにこの論点についての制度ですので、仕組みを知っていると理解が早いと思います。

要約すると「仕入れ時に消費税を支払ったと認められるため」に適格請求書(インボイス)が必要になるということですね。

生活に密接に関わる消費税について、少し詳しくなれたでしょうか。

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